米IPOの勢い鈍る-株式乱高下で週間に41億ドル相当が中止や延期

株式相場の乱高下を受け、今週はドイツの 公益会社RWEの米水道子会社アメリカン・ウォーター・ワークスや住宅暖房・ 換気サービスの米NTKホールディングスを含む9社が、米国で計41億ドル(約 4554億円)規模の新規株式公開(IPO)の中止または延期を行った。

ドイツ2位の公益会社、RWEは最大15億ドル規模のアメリカン・ウォー ターのIPOを延期。ロードアイランド州に本拠を置くNTKは6億9000万ド ル規模を見込んでいたIPO計画を中止した。

ブルームバーグのデータによれば、年初から今月15日までに実施された289 件のIPOは総額が814億ドルに達し、442社が998億ドルを調達した2000年 の情報技術ブーム以来で最大となっているが、このところの金融市場の激しい 変動を受け、その勢いが抑制されつつある。

コロラド州ボールダーでモーニングノーツ・ドットコムを運営するベン・ ホームズ氏は、「IPO市場は不安定だ。信用市場の動向が市場の違う分野に も入り込んで影響している」と語る。

米国株は今週3日間にわたって下落。個人消費の鈍化懸念で米コーヒー店 チェーン最大手のスターバックスや米小荷物輸送大手の米フェデックスに対す る業績期待が後退したことなどが背景。過去16年で最悪の住宅不況が個人の購 買力にも影を落としており、金融株はサブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローンに関連した証券投資の損失から下落している。

RWEは子会社のIPO延期について、市場環境が「良好でない」ことを 挙げた。NTKは計画中止について、「不安定な市場の状況」を指摘した。

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