米国株(16日):3日ぶり上昇、シスコやHP、シェブロンが高い(2)

米株式相場は3日ぶりに上昇。シスコシス テムズが最大100億ドルの新たな自社株買い戻しを発表したほか、アナリスト がヒューレット・パッカード(HP)とシェブロンの株式投資判断を引き上げ たのが材料視された。

通信機器大手シスコシステムズの自社株買い計画は、これで計最大620億ド ルに引き上げられた。コンピューターメーカーのHPは、モルガン・スタンレ ーが買いを推奨したことが好感され上昇した。石油のシェブロンやコノコフィ リップス、マラソン・オイルはドイツ銀行証券が株式投資判断を引き上げたほ か、原油価格がバレル当たり1ドル以上値上がりしたことが手がかりとなり、 上昇した。

S&P500種株価指数は前日比7.59ポイント(0.5%)高の1458.74。ダウ工 業株30種平均は同66.74ドル(0.5%)上昇し13176.79ドル。ナスダック総合 指数は18.73ポイント(0.7%)上げて2637.24で終了した。

LPLファイナンシャル・グループのチーフマーケットストラテジスト、ジ ェフリー・クレイントップ氏は、「ここで買いを入れている。今は相場を押し 下げるのは非常に困難な状況だ」と語る。

HPやシェブロンの株式投資判断が引き上げられた背景には、両社が住宅市 場の低迷や信用市場の問題による影響を受けにくいとの判断がある。S&P 500種に採用されている企業の株価収益率(PER)は15.7倍。これは過去17 年間での最低水準に近い。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は7対8だった。ダウ平均 は週間ベースで1%高、S&Pとナスダックはいずれも同0.4%上昇した。

テクノロジー企業が堅調

シスコの取締役会は最大100億ドル相当の新たな自社株買い戻しを承認。前 日の終値に基づくと、同社は発行済み株式のうち6%を買い戻すことになる。

米調査会社ビリニル・アソシエーツによると米企業が年初から前日までに発 表した自社株買いは7335億ドル規模。前年同期比で23%増加した。

モルガン・スタンレーは世界的に堅調なパソコン需要を背景にHPの株価は 60ドルまで上昇する可能性があると指摘、同社の株式投資判断を「イコールウ エート」から「オーバーウエート」に引き上げた。

エポック・インベストメント・パートナーズ(ニューヨーク)で64億ドル の資産運用に携わるデービッド・パール氏は「今のテクノロジー株は狙い目 だ」と述べた。

検索大手ヤフーやソフトウエア最大手マイクロソフトも買いを集めた。

S&P500種に採用されている銘柄のうちIT(情報技術)企業70社で構成 される株価指数は1.4%上昇した。

エネルギー株に買い

ニューヨーク原油先物相場は前日比1.8%高の1バレル=95.10ドルで終えた。 石油輸出国機構(OPEC)の原油価格への統制力が失われているとの見方が 広がったのが背景。

S&P500種のエネルギー株価指数は1.7%上昇した。製油大手のスノコも高 い。サンフォード・C・バーンスティーンが同社の株式判断を「マーケットパ フォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

計測機器大手のアジレント・テクノロジーズは上昇。同社は8-10月決算を 発表、純利益と売上高がアナリスト予想を上回った。製薬会社からの受注増が 影響した。

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