シティやメリルの損失で金融債スプレッドが過去最大-事業債上回る

世界の大手金融機関の発行する債券のスプ レッド(米国債との利回り格差)が、事業会社が発行する債券のスプレッドを 上回っている。金融債のスプレッドが事業債を上回るのは初めてのことだ。

メリルリンチの指数によると、銀行や証券会社、保険会社の債券の平均ス プレッドは最近、1.49ポイントに達した。これは2002年10月に付けた過去最 大に並ぶ。これに対し事業債の平均スプレッドは1.34ポイント。

投資家は米シティグループやメリルリンチ、英バークレイズ債の保有に、 より高いリスクプレミアムを求めている。米国のサブプライム(信用力の低い 個人向け)住宅ローン関連の評価損が既に公表されている約500億ドル(約5 兆5000億円)からさらに膨らむとの懸念が背景にある。ドイツ銀行のアナリス トは今週、損失の総額は4000億ドルとの試算を示した。米銀ウェルズ・ファー ゴのジョン・スタンプ最高経営責任者(CEO)は15日、住宅市場の状態は大 恐慌以来で最悪だと語った。

調査会社IDEAグローバルの社債アナリスト、ジョン・アトキンス氏は 「われわれはまだ、実際の評価損の額を知っているわけではなく、見込み額を 知らされているだけだ。銀行や証券会社の信頼性が鍵となる」と話している。

1996年から算出されているメリルの指数によると、今回のサブプライム危 機が発生するまで、金融債のスプレッドは常に事業債を下回っていた。金融機 関債のスプレッドは8月に上昇し始め、11月13日に過去最大に達した。

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