バフェット氏の猿まねでリターンはS&P500の2倍-大学教授が分析

米資産家ウォーレン・バフェット氏が買 った銘柄に投資すると、S&P500種株価指数の2倍のリターンを得られること が、過去約30年間のデータ分析で分かった。

アメリカン大学のジェラルド・マーティン教授とネバダ大学のジョン・プ センプラッカル教授が近く公表する研究報告によれば、バフェット氏が当局に届 け出た銘柄を投資家が買うと、年24.6%のリターンが得られてきたという。こ れに対しS&P500種のリターンは12.8%にとどまる。投資家がそうした銘柄 を購入するのは、バフェット氏の購入から数カ月後となるケースが多い。

パブライ・インベストメント・ファンズの運用担当者、モニッシュ・パブ ライ氏は「バフェット氏の売買に追随すると、サルでもS&P500種を打ち負か すことができる」と話す。パブライ氏と友人は今年、バフェット氏との昼食会に 出席する権利を65万100ドル(約7160万円)で落札した。

バフェット氏が選んだ銘柄は2002年から06年まで、同氏が率いる投資会 社バークシャー・ハサウェイ株を上回る上昇を示してきた。同期間のバークシャ ー株の上昇率は年7.8%。これに対し、バークシャーが保有する建築資材メーカ ーのUSGの株価は1140%上昇、中国最大の石油会社ペトロチャイナ(中 国石油)の株価は8倍となった。

マーティン氏とプセンプラッカル氏が分析を開始したのは、バフェット氏 がバークシャーで売買しているのと同じ銘柄を購入する手法と、バークシャー株 自体に投資する手法のどちらが効率的を見極めるためだった。バフェット氏を模 倣した投資手法のリターンは、過去31年間を対象に情報開示の月の終わりに売 買したと想定して算出されたもの。

バフェット氏の投資で最大の成功には、新聞社のワシントン・ポストなど がある。同氏はワシントン・ポストの経営陣に魅力を感じ1973年に1100万ド ル投資。新聞業界は新規参入に高い障壁のある産業だとも考えたという。バーク シャーが保有するワシントン・ポスト株の評価額は06年末時点で13億ドル相 当。

バフェット氏はまた、ペトロチャイナ株4億8800万ドル相当を購入した。 同氏は年次報告書を読んで、ペトロチャイナには原油高や中国の消費拡大を考慮 した場合、当時の時価総額の3倍超の価値があると判断したという。バークシャ ーは今年7-9月(第3四半期)にペトロチャイナ株の売却を始め、先月約35 億ドルの利益を上げたことを明らかにした。同株の購入が公表されたのは03年 だった。

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