メリル次期CEO:トレーディング部門で幹部採用も-収益機会(2)

米証券大手メリルリンチの次期最高経営責 任者(CEO)に指名されたジョン・セイン氏は15日インタビューに応じ、住 宅ローン関連証券の価格下落は大きな収益機会をもたらす可能性があるとの見 方を示し、上級幹部を採用してトレーディング部門を増強する計画を示した。

セイン氏は「セールス・トレーディング部門で、上級幹部を何人か増やす 可能性が高い」と述べた。「ウォール街には今、多くの人材があり、既に多数 の履歴書が私のところに届きつつある」と語った。

現在NYSEユーロネクストCEOのセイン氏は、12月1日にメリルCE Oに就任する。

メリルは2007年7-9月(第3四半期)に84億ドル(約9270億円)の評 価損を計上した。ドイツ銀行のアナリスト、マイケル・マヨ氏は、最大でさら に100億ドルの評価損の可能性を指摘している。メリルによると、同社は9月 末時点で、ヘッジなしの債務担保証券(CDO)152億ドル相当を保有していた。 規制当局への届け出によると、同社にはそれとは別に57億ドル相当の「サブプ ライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連のエクスポージャー(リスク 資産)」がある。

CEO就任を受諾するに前にメリルの帳簿を精査したセイン氏は、住宅ロ ーン関連資産についても精査したと述べた。同氏は「鍵はリスク管理だ。私が しなければならないのは、リスク管理の仕組みを見直し、悪かった点を正すこ とだ」と語った。また、「CDOとサブプライム関連市場にはまだ価格下落圧 力があるが、それは恐らく、向こう半年から1年の間に収益機会を提供するだ ろう」との見方を示した。

セイン氏はまた、優先課題の1つは賞与の配分について決めることだと語 った。同社のブローカーらと面談する考えも示した。「実績を上げている人に は報いなければならず、特定の分野に問題があるからといってその人たちに不 利益をもたらすわけにはいかない」として、「実際、賞与は非常に重要な問題 の1つで、従業員と話をし始めている」と述べた。

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