イオン:CFSはグループ企業と提携を-経営統合反対で代案示す(3)

ドラッグストアのCFSコーポレーション と調剤薬局最大手のアインファーマシーズの経営統合について、反対を表明して いたイオンは16日、経営統合に代わる企業価値向上策を発表した。イオンは同 日午前、CFSに同策を提出、グループ企業と提携することがCFSの再建につ ながると提案した。イオンは代案を示すことで、あらためてCFSに翻意を促す 考えだ。

提示した価値向上策は、CFSのドラッグストア事業は関東を中心に薬局を 経営するウエルシア関東と、スーパー事業は静岡を地盤とするスーパーのマック スバリュ東海と提携することで再建するという内容。また、イオングループでの スケールメリットを享受し、財務面でもイオンが支援していく方針。

会見に出席したイオンの豊島正明専務は同日CFSの石田健二会長兼社長ら に会って代案を提示してきたと説明し、「真摯に聞いていただいた。『経営幹部、 組合を巻き込んで検討したい』というお言葉をいただいた」と述べた。イオンは 取引先や従業員などにも代案の説明会を開くことも提案しており、「前向きに検 討してもらっている」という。豊島専務によると、CFSは12月初めごろまで に返答する予定。

イオンはまた、CFSとアインファの経営統合に伴う株式移転比率について、 CFSの適正株価は1株当たり800円以上と試算。CFS株式の15%を保有し、 筆頭株主であるイオンとしては、統合案でのCFS株1株当たり504円とした評 価は低過ぎるとし、認められないとした。もっとも、仮に800円以上になるよう 移転比率を変更したとしても、アインとの統合ではCFSは再建できないとして 反対する構えだ。

改装・新店加速、共同仕入れやPB導入

ドラッグストア事業では、郊外型店舗を中心に毎年30店以上を改装し、15 店の新規出店を進める。スーパー事業では5店舗以上を改装、2店のペースで新 規出店する。共同仕入れやイオンのプライベートブランド(PB、独自企画)商 品導入などで粗利益率を改善。広告宣伝費などコスト削減も進めることなどによ り、2010年度のCFSの業績目標として売上高1800億円、営業利益54億円な どを掲げた。中期的には営業利益率4%を目標とする改善策を提案した。

関東ではアインファが5店舗の展開に対し、ウエルシアが245店舗などと規 模の違いを強調。物流効率の改善などにも差が出るとして、シナジー(相乗)効果 はアインファとよりもイオングループと組んだ場合の方が大きいと主張した。

CFSとアインファの2社は10月5日、経営統合することを発表した。だ が、イオンは株主価値を損なうなどの理由からこの統合に反対。CFSとイオン が資本・業務提携した際、他社との統合などがある場合は事前に相談する約束に なっていたが、約束が破られたとしてイオンの岡田元也社長は不満を表明してい た。

イオンの株価終値は前日比79円(4.7%)安の1591円、CFSは同10円 (2.0%)高の502円、アインファは同3円(0.2%)高の1605円。

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