ECBのシュタルク理事:インフレリスク、高まったようだ-講演

欧州中央銀行(ECB)のシュタルク理 事は15日、ユーロ圏のインフレと経済成長の見通しについて以下の通り発言し た。発言内容はミュンヘンでの講演でのテキストを基にした。

◎インフレについて:

「ユーロ圏の物価安定性に対するリスクは引き続き上振れ方向で、最近、 高まったようだ」

「10月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)が前年同月比2.6%上昇と 驚くほどの高水準となったが、原油とそれ以外の農産物などの商品価格が大き く上昇したことがけん引した」

「インフレ率は向こう数カ月間、高水準にとどまる可能性が非常に高い。 HICP上昇率は2008年下期(7-12月)に緩やかになる見込みだが、イン フレ率は来年の大半で2%を上回る水準を維持する公算大だ。特に雇用市場に おいて逼迫(ひっぱく)が続いていることから、今後数カ月間に賃金が大きく 上昇するきっかけとなるリスクが高い」

ECBの「政策委員会はすべての展開を注視し、こうした圧迫に対応し、 あらゆる2次的影響を抑える用意があることを明確に打ち出している」

◎金融市場とECBの金融政策について:

「政策委員会は、金融市場の混乱が生み出す不確実性が、金融政策で行動 する前に新しい情報を集め分析する重要性を高めていることを認識している」

「収集した情報は、金融市場の混乱が実体経済に及ぼす影響は比較的限定 的で、銀行融資の提供に大きな問題がないことを示しているものの、政策委の このスタンスは11月半ばまで維持されている。問題があるとすれば、商品相場 が上昇しており、物価安定性に対するリスクが高まった」

「金融市場について言えば、改善しているものの、マネーマーケットの状 況はまだ正常に戻っていない。従って、今後の展開を大いに注視し、必要なら 行動する準備をすることが必要なようだ。もちろん、物価安定性に影響を与え たり、予断を持つことなしにだ」

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