日本株は銀行や保険中心に続伸、割安さ見直し続く-資源も買い(2)

午前の東京株式相場は続伸。前日に9月中 間決算を発表したみずほフィナンシャルグループを中心に銀行株が上昇。ゴール ドマン・サックス証券が買い判断を示したT&Dホールディングスを中心に保険 株の上げも目立った。原油や銅などの海外商品相場の大幅上昇を受け、三菱商事 や新日本石油、住友金属鉱山などの資源株の一角も買われた。東証業種別33指 数は29業種が上昇。

日経平均株価の終値は、前日比52円53銭(0.3%)高の1万5552円9銭。 TOPIXは同13.99ポイント(0.9%)高の1511.70。東証業種別33指数29 業種が高い。東証1部の騰落状況は、値上がり銘柄数1012、値下がり558。

東京海上アセットマネジメント投信運用戦略室の平山賢一チーフストラテジ ストは、「外部環境の悪化からもう一段の下げがあってもおかしくはないが、直 近の下落を受けて海外と比較すると割安感が出ている。現状水準から買い下がっ ても良い」との見方を示した。

米S&P500種株価指数とTOPIXの相対的な水準を比較するST倍率を 見ると、13日には0.98倍と2005年8月以来の低水準に落ち込んだ。足元では 1倍台にまで回復してきたが、過去3年間の単純平均である1.15倍は依然下回 る状況にある。同倍率の低下はTOPIXの出遅れを示し、今年6月には1.19 倍を付けていた。

窓埋め達成、みずほFGへの評価

午前の日経平均は小幅続伸して始まった。午前9時40分過ぎに下落に転じ る場面もあったが、すぐにプラスに転じ、一時は前日比0.6%高の1万5587円 まで上げた。12日の急落局面で開けたチャート上の「窓」(前週末9日安値1 万5560円と12日高値1万5380円の間の空間)を埋めた。

TOPIXの上昇寄与度1位は銀行指数。サブプライム(信用力の低い個人 向け)ローン問題の影響から、みずほフィナンシャルグループは前日に通期(08 年3月期)の業績予想を下方修正したが、この日の株価は一時3.6%高の57万 円まで上げ、堅調だった。

みずほFGの業績は減額されたものの、連結純利益は過去最高益だった前々 期(6499円)水準を維持する見通し。期末配当は期初予想通り、普通株1株当 たり前期比3000円増の1万円を見込む。大和証券SMBCエクイティマーケテ ィング部の高橋和宏部長は、「サブプライムローン問題による影響はすでに織り 込み済みで、むしろ本業の伸びが評価されている」と指摘した。

日興シティグループ証券の野崎浩成アナリストは、決算を受けた14日付の リポートで、「本業収益に関してはわれわれが事前に予想したほど悪くなかった。 みずほ証券のサブプライム関連損失も一過性と考える」という。

東証1部の売買代金上位には、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJ フィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなど銀行株が上げ て並んだ。

保険株は全8銘柄高い

このほか、TOPIXの上昇寄与度上位を見ると、銀行指数のほか、保険指 数などが並び、相対的に内需関連株が堅調な動き。これまで軟調だった鉄鋼指数 も上げた。中でも値動きが目立ったのが保険株。ゴールドマン・サックス証券は 14日、太陽生命の収益力向上を評価し、T&Dホールディングスの投資判断を 新規「買い」とし、目標株価を9230円とした。保険指数を構成している8銘柄 はすべて上昇している。

このほか、資源関連株も堅調だった。前日のニューヨーク原油先物相場は大 幅反発。米エネルギー省が15日発表する週間統計で原油在庫の減少が示される との見通しから、バレル当たり3ドル近い上げとなった。また、ニューヨーク金 先物も4日ぶりに反発し、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部 門の金先物12月限は前日比2%高となった。

TDKが売買伴い大幅反落

半面、個別では、個人投資家に人気の高いソフトバンクが反落。HDDヘッ ドの構造問題などから、UBS証券が投資判断を「中立」から「売り」、目標株 価を9500円から7000円に引き下げたTDKが大幅反落した。

東証1部の値下がり上位には、大和総研が投資判断を「アウトパフォーム」 から「中立」に格下げしたトランス・コスモスや、原材料価格の上昇で9月中間 期の最終利益が減益となった日本バイリーン、豚肉など原材料価格が高騰して通 期(08年3月期)業績予想を下方修正した丸大食品などが売られた。

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