【個別銘柄】日興、カブコム、TDK、ダイキン、コナカ、バイリーン

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15日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

みずほフィナンシャルグループ(8411):0.7%安の54万6000円。米サ ブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題の影響や金利引き上 げの遅れによる本業の収益伸び悩みなどで、2008年3月期の連結純利益見通し を期初予想の7500億円から6500億円に減額。08年1月1日に予定していた傘 下のみずほ証券と新光証券(8606)の合併を5月7日に延期するとも発表した。 日興シティグループ証券の野崎浩成アナリストは14日付のリポートで、「本 業収益に関しては、われわれが事前に予想したほど悪くなかった。みずほ証の サブプライム関連損失も一過性と考える」としている。

日興コーディアルグループ(8603):7.2%高の1660円と大幅続伸。米シ ティグループは日興コーデを完子会社化する際の株式交換条件を一部変更した。 米サブプライムローン関連損失の膨らんだシティの株価が当初想定していた下 限の37ドルを下回り、日興株主に配慮して下限を撤廃、その分受け取ること のできる株を増やせるようにする。交換比率は日興コーデの1株当たり価値を TOB価格の1700円とし、08年1月15-17日のシティ株の取引加重平均(ニ ューヨーク証取引所)から算出する従来から計画していた方法をそのまま採用 するとしたことで、買い安心感が広がった。

カブドットコム証券(8703):7.8%高の16万5000円と大幅続伸。三菱 UFJフィナンシャル・グループ(8306)の子会社である三菱東京UFJ銀行 が1株18万円でカブコム証にTOBをかけると14日発表。期間は21日から 12月19日まで、株式10%分に当たる10万株を買い付ける。三菱UFJは

0.5%安の962円と小反落。

T&Dホールディングス(8795):5.3%高の6580円と大幅続伸。ゴール ドマン・サックス証券が14日付で投資判断「買い」で新規にカバレッジを開 始した。GS証では、傘下の太陽生命の収益力向上を評価している。

TDK(6762):6.1%安の7530円と3日ぶり反落。競争激化に伴う価格 低下圧力が強いことなどから、電子部品事業の収益改善が会社見込みよりも緩 慢になるとの懸念が出ている。UBS証券は15日、TDK株式の投資判断を 「Neutral(中立)」から「Sell(売り)」へ、目標株価を9500円から7000 円へ引き下げた。

ダイキン工業(6367):1.6%高の5790円。一時6010円まで買われ、上 場来高値を付けた。欧州や中国を中心とした海外で、空調家庭・業務用ともに 主力のエアコン(空調機器)販売が好調。今通期(2008年3月期)の業績予想 を上方修正しており、収益水準の高まりを評価した投資家の買いが優勢だった。

博報堂DYホールディングス(2433):2.1%高の7150円と9日ぶりに反 発。14日に発表した9月中間期決算は、10月31日の修正に沿って大幅増益だ った。広告収入の増加や製作業務の内製化が寄与し、通期(08年3月期)の連 結営業利益は小幅増益を確保する見通し。この日はクレディ・スイス証券が投 資判断を引き上げたことも、株価上昇につながった。

オーハシテクニカ(7628):5.9%高の959円。海外を中心に国内自動車 メーカーの生産増加が続き、自動車部品の売り上げが順調に伸びている。子会 社の経営改善や円安も収益を押し上げ、減益を見込んでいた9月中間期業績は 一転増益になったもよう、と発表。通期(08年3月期)連結経常利益に対する 中間期の進ちょく率は62%と高く、業績評価の買いを集めた。

ダイフク(6383):午後に急騰し、9.4%高の1396円で終えた。午後1時 に発表した9月中間決算で、自動車向け搬送システムが国内外で伸び、売上高、 利益とも過去最高となったことを評価する動きとなった。一時は199円 (16%)高の1475円まで値を切り上げ、ストップ高(値幅制限の上限)にあ と1円に迫った。

ダイオーズ(4653):午後に急落し、9.2%安の535円で終了。昼休み時 間帯に発表した9月中間決算で、連結純利益は前年同期比42%減の2億6900 万円と、従来予想を18%下回った。一部事業を譲り受けたことに伴うのれん償 却費用の増加や営業人員の増加、ウォーターボトルの刷新による一時的な原価 アップなどが響いた。

大東銀行(8563):8.2%安の123円。営業基盤のある福島県の経済環境 が厳しさを増しており、不良債権処理を積極的に進める予定として、通期(08 年3月期)利益予想を下方修正した。連結純利益は前期比60%減の16億円 (従来予想は22億円)を見込む。

日本空港ビルデング(9706):5.6%高の2070円と大幅続伸。家賃や施設 利用料収入の拡大を背景に、14日の中間決算発表と同時に08年3月期通期の 収益計画を増額修正。直近で投資家の長期売買コストを示す200日移動平均線 (2064円)を約1年ぶりに割り込んでいた中で、好業績が見直された。

ヒロセ電機(6806):1.9%安の1万2220円と反落。北米向けのコネクタ ーが停滞し、足元の業績は保守的とみられてきた会社計画並みで推移している。 受注の回復ペースが市場想定より緩やかな上、携帯電話市況の不透明感も拭え ず、売りが優勢。13日に付けた年初来安値の1万2160円が視野に入ってきた。

ティラド(7236):2.3%安の732円と3営業日ぶりに反落。自動車用や 建機用の熱交換器が伸長、利益は確実に増加しているが、11月6日に中間期と 通期の業績予想を増額修正しており、あらためて買い材料視されなかった。

丸大食品(2288):6.4%安の233円。豚肉をはじめとする原材料価格の 上昇でコストが増加、製品値上げの実施もコスト上昇分を完全に吸収できない 状況にある。今期(2008年3月期)業績が従来計画を下回る見通しとなり、収 益伸び率の鈍化が売り材料となった。

TBS(9401):1.5%安の2685円と反落。テレビ番組の間に流すスポッ ト広告市況の回復が遅れ、通期(08年3月期)の連結営業利益予想を増益から 減益に変更した。景気先行き不安による個人消費マインドの落ち込みで、スポ ット広告は当面伸びが見込みにくく、業績停滞懸念が広がった。

宝ホールディングス(2531):3.5%高の651円と3日続伸。バイオ事業 の黒字が定着し、需要減退で先細りが懸念される酒類事業も乙類焼酎の健闘な どで堅調に推移、9月中間期の連結利益は期初の想定を上回った。通期(2008 年3月期)業績の上振れも可能との指摘もあり、買いが優勢となった。

コナカ(7494):ストップ高となる12%高の962円と急反発。長梅雨や記 録的猛暑を受けた客数伸び悩み、地方都市の土地下落に伴う特損計上で前期純 損益は5億9400万円の赤字。ただ今期(08年9月期)は、23億1400万円へ の黒字浮上を計画、業容好転が評価された。既存店建て替えや改装、新規出店 を進め、女優の堀北真希のキャラクター起用、クリエイティブディレクターの 佐藤可士和氏監修による「SUIT SELECT21」のブランドリニューアルも実施。

パトライト(6825):15%高の1240円で終えた。東証1部の値上がり率 トップ。創業者一族の企業が株式公開買い付け(TOB)を通じて同社を完全 子会社化する方針が14日朝に決議された。TOB価格(1250円)にさや寄せ する格好で連日の大幅高となった。14日はストップ高比例配分となっていた。

東京鉄鋼(5445):9.8%高の505円。原材料の鉄スクラップ価格上昇が 利益を圧迫し、9月中間期の連結営業利益は前年同月比39%減の32億8300万 円と、大幅減益となった。ただ、事前に業績予想を修正済みであったことから、 悪材料視されなかった。

ナカノフドー建設(1827):4.8%高の285円と続伸。国内、海外子会社 の完成工事利益率が改善し、為替差益の発生で営業外収支が好転した影響から 9月中間期の連結純利益が4億6000万円と、従来計画の1億5000万円を上回 るもようとなったことを受けた。前年同期は3億4000万円の赤字。

世紀東急工業(1898):8.1%高の94円と大幅続伸。一時104円まで買わ れ、約1カ月ぶりに100円を回復。9月中間期の連結最終赤字額が7億7900 万円と、前年同期の10億5000万円から赤字幅が縮小。さらに受注の堅調を受 け、08年3月期の純利益予想は4億9000万円と前回計画の2億7000万円を上 回り、前期比では35%減に減益率が縮小する見込みになったことを受けた。

日本バイリーン(3514):10%安の574円と、東証1部の値下がり率2位。 一時567円まで売られ年初来安値を更新した。9月中間期の連結決算は、純利 益が前年同期比9.4%減の14億4500万円となり、事前計画を9.7%下回った。 原材料価格上昇が利益を圧迫した。

オルガノ(6368):4.6%高の1343円。コスモ証券は14日付で、投資判 断を「中立マイナス」から「中立」に引き上げた。

オートバックスセブン(9832):主力の大証1部で、0.2%安の2310円で 終了。計画していた総額650億円の新株予約権付社債(CB)発行を中止する と発表し、1株価値の希薄化や株式需給の悪化懸念が解消されたとの見方から、 一時は9.3%高の2530円まで買われた。ただ、直近の情報開示が不適切だった ほか、業績不透明感も強く、午後に下げに転じた。

チャイナ・ボーチー・エンバイロメンタル・ソリューションズ・テクノロ ジー(1412):2.9%安の20万円と反落。脱硫システムの売り上げ拡大から、 14日発表の第3四半期(2007年1-9月)累計の業績は期初予算を上回るペ ースで推移、本業は順調だ。ただ、業種やテーマ性の人気が上場時に比べて低 下しているといい、上場来の下限レンジである20万円付近から大きく買い上 がる動きは見られない。

東海観光(9704):13%安の63円と、東証1部の値下がり率トップ。宿 泊客が減少したほか、証券投資損失もあり、13日に公表した第3四半期までの 累積(1-9月)業績は、営業損益が1億8100万円の赤字(前年同期は3500 万円の黒字)に落ち込んだ。

富士紡ホールディングス(3104):9.3%高の153円と急反発。天候不順 の影響でインナーウエアの販売が落ち込んだほか、原材料価格の高騰も重しと なり、9月中間期の連結純利益は前年同期比43%減の4億2300万円となった。

東武ストア(8274):2%高の411円と高値引けで1997年8月以来、10 年3カ月ぶりの高値。利用者の利便性を追求し、夜間に生鮮食料品の補充を行 うなど夜間シフトを進めている。10月の既存店売上高が前年同月比1.4%増と 想定を若干上回ったため、業績の上振れを期待した向きが買いを入れた。

スカイマーク(9204):9%安の314円と急反落。燃料油コストが上昇す る中、認知度の向上などを背景とした旅客数の拡大や、座席単価の改善策が奏 功し、9月中間期の純損益は26億円の黒字に転じた。業績期待を背景に、直 近4営業日で15%超急伸していたこともあり、この日は売りに押される展開。

トランス・コスモス(9715): 9.9%安の1505円と10日続落。大和総研 では14日、投資判断を従来の「2(アウトパフォーム)」から、5段階評価 の中位に当たる「3(中立)」に引き下げた。

桧家住宅(1413):名古屋証券取引所2部にきょう新規上場。売り気配を 切り下げる展開となった。終了時点の気配値は公開価格(7万円)を1万5000 円(21%)下回る5万5000円。

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