英中銀:08年に少なくとも1回の利下げ必要-物価報告で示唆(2)

イングランド銀行は14日発表した物価報 告で、2008年に少なくとも1回の利下げを実施する必要があることを示唆した。 インフレ率は09年に同行の目標である2%に落ち着くものの、来年は目標を上回 るとしている。

この見通しは、イングランド銀が政策金利を来年1-3月期に0.25ポイン ト引き下げ5.5%とし、08年7-12月期に平均5.3%にするとの市場予想を基 にしたもの。成長リスクは「下振れ」方向で、インフレリスクは「均衡」だとし ている。同報告によると、同中銀が政策金利を5.75%で維持すると、インフレ率 が目標範囲を下回る見通し。

キング英中銀総裁はロンドンで記者会見し、「中銀は、来年の経済成長が急 速に鈍化すると予想している。これまでに若干の信用収縮が見られた。住宅と商 業向け不動産投資は恐らく急速に鈍化しそうだ」と述べた。

英中銀によるこれまでの一連の利上げを受けて、国内経済は2004年以来の高 成長から鈍化しつつある。また米住宅ローン市場低迷による悪影響が広がるなか、 英国の住宅価格は下落傾向にあるとともに、サービス業活動の成長ペースは4年 半ぶりの低水準となっている。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ビッキー・レッドウッド氏は 「同報告は今後数回にわたって利下げがあることを明確に示唆している」と指摘、 ただ「MPC(金融政策委員会)は来年の早い時期までは利下げを待つだろう」 と語った。

同物価報告は、「さらなる国内外の金融市場混乱は、経済活動に対する最大 の下振れリスクだ」としながらも、「そのリスクがインフレに与える影響は、エ ネルギーや食品の価格上昇、賃金の上昇、さらにインフレ期待から生じる上振れ リスクと比較検討する必要がある」と指摘した。

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