みずほ:通期利益6500億円に減額、サブプライムが邦銀経営に影響(4)

みずほフィナンシャルグループは14日、 2008年3月期の連結純利益を従来予想の7500億円から6500億円に下方修正す ると発表した。傘下証券で米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅 融資)関連損失が拡大、国内金利の引き上げも遅れ本業の収益も伸び悩む。証 券子会社の合併を延期するなどサブプライムが邦銀経営に影を落とし始めた。

9月中間期の純利益は与信関係費用の増加などが響き前年同期比17%減の 3271億円となった。本業の儲けである業務純益は同7.5%減の4140億円だった。 与信関係費用は447億円の負担と貸倒引当金の戻り入れ益発生などで930億円 の利益となった前年同期に比べて1377億円悪化した。通期の業務純益予想は前 期比15%減の8400億円に2000億円減額修正した。

グループ証券の合併を延期

サブプライム関連損失は、9月中間期ではみずほ証券で発生した350億円を 中心にグループ全体で700億円となり、下期もみずほ証で1000億円を見込む。 これにより同証券では下期だけで650億円の純損失に陥る見通し。みずほFG の前田晃伸社長は会見で「ここまでマーケットがひどくなるとは感じられなか った。(サブプライム問題の)余波がストレートにきている」と述べた。

みずほ証券と新光証券の合併時期を08年1月1日から約4カ月延期すると 決めた。前田社長によると、これにより今期中と見込んでいた500億-1000億 円の合併差益の計上が来期にずれ込む。年度内に2回想定していた利上げはな いとの前提に変更したことで200億円程度の減益要因になるという。

サブプライム「中間のみで判断できず」

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹投信グループ長は「これま で米サブプライムの直接的なインパクトは回避できるといわれてきた邦銀でも、 特に証券化ビジネスにおいては徐々に影響を感じてきたようだ」と指摘。その うえで「将来、損失がどれくらいに膨らむのかなお不透明で、最悪期を脱した かは決算だけでは判断できない。そこが投資家の懸念だ」と厳しくみている。

通期予想を下方修正したものの純利益は過去最高益だった前々期(6499億 円)水準を維持する見通し。期末配当は期初予想通り普通株1株当たり前期比 3000円増の1万円を見込む。また、上期に初めて実施した自社株買いについて も「下期もタイミングをみながら実施したい」(前田社長)としている。

みずほFG株の14日終値は前日比3万3000円(6.4%)高の55万円。

--共同取材:山崎 朝子、 日向 貴彦 Editor: Hirano(aok/sgm/txm)

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