ダラス連銀総裁:信用市場対応で必要なら行動へ-インフレリスク高まる

米ダラス連銀のフィッシャー総裁は14日、 シドニーで講演し、米金融当局は信用市場の問題に対応して「必要とあれば行 動する準備がある」と語った。また、米経済は恐らく成長を続け、インフレの リスクは高まっているとの考えを示した。

フィッシャー総裁は「リスクは一方的に成長減速に傾いているわけではな い」として、「インフレに関して完全に安心してしまうことが決してないように」、 心して「金融政策を遂行する必要がある」と述べた。

エネルギーや商品相場上昇のなかで、当局者が物価上昇圧力の高まりを懸 念していることがあらためて示された。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は過去2カ月でフェデラルファンド(F F)金利の誘導目標を0.75ポイント引き下げ4.5%とした。バーナンキ米連邦 準備制度理事会(FRB)議長は先週の議会証言で、成長減速とインフレ加速の リスクは「おおむね」均衡しているとの考えを示した。

フィッシャー総裁はこの日の講演で、金融市場の「完全な回復にはまだ道 半ばで、衝撃や事件が起こり得ることを認識しなければならない」と語った。「米 国や海外の一部有力金融機関の保有資産の中にはまだ『非常に悪いもの』が含 まれているのではないかと思う。それらが遠からず表面化することは疑いがな い」とも述べた。

景気へのリスク

さらに、投資家は「まだ困難を脱していないし、投資家と中央銀行当局者 が安心して眠れる日はまだ先のことだ」とする一方で、金融商品の「価格が幻 想ではなく理性に基づいて決まるような市場へと戻りつつあり、システミック リスクが大幅に低下したということは言える」との見解を示した。

フィッシャー総裁は、「連邦準備制度は今までの行動と発言によって示して きたように、必要とあれば行動する準備があるが、10月30、31日のFOMCで 真正面から経済に集中したことは適切だったと考える」と述べた。「金融市場の 混乱を除いては、米経済は健全だ」との認識を示し、「景気は弱含んできたもの の、住宅市場を侵したウイルスに完全に屈する兆候は見えない」と指摘。成長 減速はあり得るものの、「可能性が高いシナリオは持続可能なペースでの成長が 続くことだ」との見方を示した。

フィッシャー総裁は、景気へのリスクとして消費減速と食品・エネルギー 価格上昇が広範な物価に及ぶ可能性を挙げた。ガソリン価格は「予想可能な将 来」において1ガロン=3ドル超にとどまると予想し、「インフレ率についての 不安を抱かされる」と述べた。ただ、「インフレが手に負えなくなると考えてい るわけではない」とも付け加えた。

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