ヘッジファンドがブラジルの中小型株に注目-長期的なリターン期待

英アバディーン・アセット・マネジメント と米バッシーニのファンドマネジャーは、今年のブラジル株式相場上昇からあ まり恩恵を受けなかった。というのも大型株を売却し、中小型株を買い入れた からだ。

ブラジル株の指標、ボベスパ指数は年初来で41%上昇している。同指数構 成銘柄で時価総額が最大級の鉄鉱石生産最大手バレ・ド・リオドセ(CVRD) と国営石油会社のブラジル石油公社(ペトロブラス)が上げを主導した。同指 数構成銘柄上位10社を除いたブラジル株指数の上昇率は、ボベスパ指数の半分 未満にとどまっている。

両指数のパフォーマンスのこうした格差は、この3カ月間で拡大した。8 月の世界的な株安後、新興市場に戻ろうとしている投資家が、知名度の高い企 業の株式を買い入れているためで、中小型株は割安になりつつある。

ニューヨークに拠点を置くヘッジファンド、バッシーニで2億ドルの運用 に携わるグスタボ・ポッツィ氏は、「しばらくすれば投資資金が過小評価されて いる銘柄を追いかけるようになる。海外投資家はこれまで、最も流動性の高い 銘柄に焦点を絞っていただけだ」と話す。

同氏が買い入れているのは、肥料メーカーのフェルチリザンテス・エリン ガーやサンパウロの不動産会社、サン・カルロス・エンプレエンジメントス・ エ・パルチシパソンエスなど。

アバディーンで80億ドルの運用を担当するフィオナ・モリソン氏は、医療 関連製品供給のクレマーや、売上高でブラジル最大のショッピングモール運営 会社ムルチプラン・エンプレエンジメントス・イモビリアリオスなどに投資し ている。

同氏は大型の資源株について、「ヘッジファンドからの多くの短期資金が流 入している。こうした銘柄は流動性が高いからだ。私たちが好む中小型株は、 内需に基づく、持続可能な増益が見込まれる。長期的にははるかに良い投資対 象だ」と述べている。

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