NEOのユビキタス株、上場2日目に初値形成-公開比4倍の40万円

通信ソフトウエアの開発・販売を手掛け、 ジャスダックの新市場「NEO」へ13日に新規上場したユビキタス株は、上 場2日目のこの日も買い気配で始まり、午前9時42分に公開価格(10万円) の4倍となる40万円で初値を付けた。その後は初値近辺で推移している。公 開株数9505株に対し、同10時7時点の売買高は約8700株。初値倍率は、10 月15日に東証マザーズ市場に上場したアールエイジの4.1倍に次ぐ今年2番 目の高水準。

高い話題性と需給ひっ迫感、年末商戦銘柄の一面も

水戸証券投資情報部の岩崎利昭課長は、「話題性の高さや成長期待を背景 に、個人投資家などの買いを集めている。株式需給面でもひっ迫感が強い」と 述べた。ユビキタスの新規上場に伴う資金吸収額は9億5000万円。また同氏 は、「年末商戦を控えゲーム関連銘柄として物色されやすい局面にあることも 追い風となっている」と指摘する。

ユビキタスは、通信ネットワーク対応ソフトウエアを開発する。同社のソ フトウエアは携帯ゲーム機などを通信可能にする。任天堂の携帯ゲーム機器 「ニンテンドーDS」向けソフトに採用されており、前期の売上高は87.7% が任天堂向け。ソフトの出荷数に応じてロイヤリティ収入を得るビジネスモデ ルであるため、前期の経常利益率は61%と高いのが特徴だ。

同社の川内雅彦社長は、「受託生産的ビジネスは行わない。差別化のでき るソフトウエアを開発し、ソフトウエア使用許諾契約に基づくランニング・ロ イヤリティを収益の中心とするビジネスモデルを採用している」という。

今期(2008年3月期)の連結営業利益は、前年同期比13.2%増の4億 7000万円の見通し。中間期の営業利益は2億9000万円と、通期に対する進ち ょく率は6割以上となっている。業績は下期偏重であるが、「年末商戦を見極 めたい」(川内雅彦社長)という。同社のソフトウエアを搭載するニンテンド ーDS向けゲームソフトは国内で76種類(10月末時点)だ。

任天堂の依存度は約9割

リスク要因は任天堂への依存度が高いこと。今後はAV家電分野に本格的 に進出していく。現在の第2位の取引先はシステムLSIの大手ルネサステク ノロジ(前期の売上比率7%)だが、今後はユビキタスのソフトウエアを搭載 したルネサス社製半導体の売上高が増え、ロイヤリティ収入が増加するという。 マイルストン開示によると来期の営業利益は5億4000万円、再来期は10億円 と利益拡大を見込んでいる。

「再来期の後半には、AV家電向け売り上げがゲーム機向けを上回る見通 しだ。その頃には、1社で売上比率30%を超えない状態になっている」と、 川内社長は予想する。

株式公開時の今期予想PER(株価収益率)は30.9倍、来期は25.3倍、 再来期は13.9倍の見通し。

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