ユーロ圏の7-9月期GDP速報:前期比0.7%増-予想上回る伸び

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタッ ト)が14日発表した2007年7-9月(第3四半期)のユーロ圏の実質域内総生 産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比で0.7%増と、予想を上回る伸び となった。企業投資の回復が寄与した。

4-6月期は0.3%増だった。7-9月期は前年同期比で2.6%増。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの調査中央値では、7-9月期は前 期比と前年同期比でそれぞれ0.6%、2.6%の増加と見込まれていた。

米住宅市場問題に端を発した借り入れコストの増加や、ユーロの対ドルでの 上昇、原油高騰という環境下で、ユーロ圏GDP伸び率の加速は長く維持できな い可能性がある。欧州委員会は先週、来年のユーロ圏成長率予想を2.2%と、従 来予想の2.5%から引き下げた。

BNPパリバのユーロ圏担当チーフエコノミスト、ケネス・ワトレット氏 (ロンドン在勤)は、「7-9月期の数字は表面的には堅調のように見えるが、 今後の状況に注目する必要がある」と指摘。「われわれは、為替相場や原油高騰、 米経済のリセッション(景気後退)入りのリスクなどの問題を抱えている。ユー ロ圏経済にとって問題が山積していることは明らかだ」と説明した。

ユーロは年初来でドルに対し11%上昇。欧州からの輸出製品の競争力は弱 まった。9日には1ユーロ=1.4752ドルと最高値を更新した。欧州中央銀行 (ECB)のトリシェ総裁は先週、為替相場の「荒々しい動きがあってはならな い」との見方を示した。また同総裁は、成長に関する全体的なリスクは「下振れ 方向と判断される」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE