【個別銘柄】大手銀、トヨタ、東エレ、鹿島、SMC、千葉銀、パトラ

14日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株:三菱UFJは

6.3%高の967円。みずほフィナンシャルグループ(8411)は6.4%高の55万 円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)は8.5%高の79万2000円。米 証券大手ゴールドマン・サックスが住宅ローン関連の大幅な評価損計上は計画 していないと伝わりサブプライムローン(信用力の低い個人向け融資)問題に よる不安が後退。同問題の影響が小さいにもかかわらず、売られていた側面の ある大手銀行株に買いが膨らんだ。

トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267):自動車株が総じて高い。トヨタ は3.7%高の6240円、ホンダは2.1%高の3880円。急速な円高進行が一服し たことをきっかけに買い戻された。主要自動車会社では、9月中間決算で収益 拡大要因として海外販売拡大や円安を挙げるところが多く、足元での昨年5月 以来の1ドル=110円割れは、各社下期業績への懸念材料となっていた。

東京エレクトロン(8035):4.7%高の6250円と、約2年ぶり安値水準か ら連騰。9月中間期業績が過去最高益、通期予想も据え置いたほか、受注の先 行きに会社側が楽観的な見通しを示し、当面の収益悪化懸念が後退した。週初 12日には、2005年10月以来の5700円まで下げたが、この日は一時9.1%高の 6510円まで上昇。ドイツ証券は投資判断「HOLD」から「BUY」に格上げ。

鹿島(1812):7.5%安の320円と大幅反落。一時316円と52週安値を更 新した。13日に発表した2008年3月期の連結業績予想で、工事の採算悪化な どを背景に利益見通しを大幅に下方修正した。これが嫌気され、決算が出そろ った業界他社の株価が総じて上昇した展開と比べ、対照的な動きを見せた。

SMC(6273):9.2%安の1万2860円と急反落し、東証1部の値下がり 率トップ。半導体市況の軟化を受けて半導体産業や電機産業の生産調整が継続、 SMCのIC(集積回路)関連機器も低迷を強いられている。早期回復の望み が薄い上、資材費高騰で採算性も悪化、先行きの不透明さが警戒された。

NECエレクトロニクス(6723):3.2%高の3260円と続伸。13日に発表 した第2四半期(2007年7-9月)の連結業績は、本業のシステムLSI(大 規模集積回路)事業の収益が改善し、営業利益は41億円と前年同期の12億円 の赤字から黒字に転換した。四半期ベースでは10期ぶりに黒字となったこと で、今後の業容好転を見込む買いが優勢になった。

レオパレス21(8848):1.2%安の3300円と反落。一時10%安の2990円 と約2年ぶりの3000円割れとなった。前受金の会計処理の変更によって306 億円を特別損失として計上し、9月中間期の当期損益が一転して赤字に転落し たもよう。集計システムの更新が要因であることから、経営陣の管理能力に対 する不信感が売りにつながった。

シマノ(7309):5.5%高の4000円と大幅続伸。環境問題の高まりや健康 志向が追い風となり、マウンテンバイクやスポーツバイクなどの自転車部品事 業が拡大。前日発表の第3四半期(1-9月期)業績は大幅な増収増益となっ た。会社側は通期(07年12月期)業績予想を増額修正したが、依然保守的と の見方もあり、上振れを期待した買いが入った。

太平工業(1819):14%高の607円。9月中間決算を発表した午後1時以 降に急騰した。採算重視の受注獲得を推し進めた結果、利益率が改善。通期 (08年3月期)の連結営業利益は前期比4.4%増の106億円(従来予想は94 億円)を見込む。

日本冶金工業(5480):8.2%高の988円と急反発。ニッケル市況の急落 を背景に今期(08年3月期)業績予想を下方修正したが、利益の減額は事前に 想定されていた上、修正率も小さく、改めて売られることはなかった。PER (株価収益率)が低く、RSI(相対力指数)など一部テクニカル指標が売ら れ過ぎの水準を示すなか、一時は9.4%高の999円と、9月20日(11%)以来 の上昇率を記録した。

東日本銀行(8536):7.2%安の362円。13日に発表された9月中間決算 によると、連結純利益は前年同期比20%減の33億5500万円。預金利息や不良 債権処理費用がかさんだ。

トランス・コスモス(9715):5.2%安の1670円。未公開投資先の株式減 損処理額が増加したなどとして、9月中間期の連結損益予想を下方修正。最終 損益は28億円の赤字となったもよう。従来は9億円の黒字を予想していた。

文化シャッター(5930):7.1%安の429円。一時9%安の420円と、03 年12月以来の安値圏に沈む。改正建築基準法の施行に伴って新設住宅着工戸 数が落ち込み、主力のシャッターの売り上げが低迷、原材料価格の高騰も響き、 08年3月期(通期)の連結業績予想を13日に下方修正した。大幅増益予想が 一転して減益となり、業績停滞の長期化を懸念する売り圧力が5122hcぴ高ま った。

OBARA(6877):7.8%高の2200円。平面研磨装置関連事業でシリコ ンウエハー業界の設備投資が予想を大幅に上回ったことなどにより、12日に発 表された07年9月期の連結営業利益は前の期比15%増の55億円だった。今期 (08年9月期)の連結営業益は前期比6.4%増の59億円を見込む。

オカモト(5122):5.5%安の346円。主力のコンドームが伸び悩む中、 原材料価格の高騰が重しになるとして、08年3月期通期の業績予想を下方修正 した。連結純利益は前期比16%減の20億円(従来予想は26億円)を見込む。

ラサ工業(4022):5.6%安の237円。9月中間決算を発表した午後2時 以降に下げ転換。半導体産業や電子部品業界の在庫が高止まりし、半導体ウエ ハー再生事業の収益が想定を下回って推移している。原料高などで採算も悪化、 今通期は19%の営業減益に転落する見通しとなり、売り圧力が増した。

トリドール(3397):3.7%高の25万円。9月中間期の連結営業利益は前 年同期比31%増の7億4000万円。主力のうどん店チェーンを中心に積極的な 出店を行い、売り上げが順調に拡大した。上半期には合計34店舗を新設。

トッキ(9813):ストップ高となる80円(18%)高の536円で比例配分 された。キヤノン(7751)が13日、株式公開買い付け(TOB)と第三者割 当増資の引き受けを通じ、トッキを子会社化すると発表。1株556円のTOB 価格にさや寄せする形で買い気配を切り上げた。キヤノンも急反発し、4.5% 高の5600円と高値引け。

パトライト(6825):ストップ高となる100円(10%)高の1080円で比 例配分。創業者一族の企業が株式公開買い付け(TOB)を通じて同社を完全 子会社化する方針が14日決議された。TOB価格は1株あたり1250円で、前 日終値を28%上回るため、さや寄せを期待した向きが買いを入れた。

堀場製作所(6856):6.9%高の4790円と大幅続伸。主力の自動車エンジ ン排ガス計測システム機器などが好調なことを踏まえ、通期(2007年12月 期)の業績予想を上方修正した。8月に続き今期2度目の上方修正となり、足 元の収益環境の良さを再評価する買いを集めた。業績増額を背景に期末配当金 も増やしたことで、株主還元姿勢も好感された。

名村造船所(7014):9.3%高の1945円。円高による利益押し上げやコス トダウン効果から、9月中間期業績が従来の会社計画を上回るもよう。海運市 況の上昇を追い風として本業の造船事業も引き続き順調であり、業績拡大を評 価した買い圧力が増した。

太平電業(1968):ストップ高となる100円高の787円で買い気配のまま 終えた。設備投資の拡大や原油価格の上昇を背景に自家用発電設備の需要が伸 びており、足元の業績が従来計画を大きく上回るペースで推移している。9月 中間期の連結業績が現在の今通期(08年3月期)予想を上回る見通しとなった ことで、業績回復期待が強まった。

東海観光(9704):44%高の72円と、東証1部の値上がり率トップ。宿 泊客が減少したほか、証券投資損失もあり、第3四半期までの累積(1-9 月)業績は、営業損益が1億8100万円の赤字(前年同期は3500万円の黒字) に落ち込んだ。

セイノーホールディングス(9076):7.1%安の841円。燃料費高騰など が響くとして、08年3月通期の業績予想を下方修正。連結純利益は前期比

2.3%増の90億円(従来予想は130億円)を見込む。

ジャパンベストレスキューシステム(2453):7.9%安の11万7000円。 12日に発表した07年9月通期決算は事前計画に届かなかった。連結純利益は 前の期比15%増の2億7700万円、従来予想は3億2600万円。同社は、日常生 活に関するトラブルの解決サービスを手掛ける。

リンテック(7966):7.2%安の1769円。1618円まで下げ、年初来安値を 連日で更新。光学関連用フィルムが伸び悩むほか、原燃料価格の上昇や減価償 却費負担の増加も重しになり、通期(08年3月期)業績予想を下方修正した。 連結純利益は前期比2.6%増の105億円(従来予想は113億円)を見込む。

千葉銀行(8331):10%高の862円。13日の午前中に9月中間決算を発表 したことを受け、複数のアナリストから強気の投資判断が出た。中間期の連結 純利益は前年同期比8.9%増の279億円だった。みずほ証券では、投資判断を 1段階引き上げ「2(買い)」とし、目標株価を1200円に設定している。

小池酸素工業(6137):ストップ高となる10%高の1059円と大幅続伸。 造船や建機業界向け切断機が伸びているとして、9月中間期と08年3月通期 の業績予想を上方修正。通期の連結純利益は前期比41%増の23億円(従来予 想は20億5000万円)を見込む。

ハウス食品(2810):2.2%安の1800円と反落。カレーのルウなど家庭用 商品の17年ぶりの値上げや原材価格の上昇の影響などを理由に、08年3月期 の下期業績予想を実質的に下方修正し、減益を見込むことになった。上期の増 益率が計画を上回っただけに、業績拡大ピッチの鈍化に失望感が高まった。

サンマルクホールディングス(3395):2.8%高の5180円。出店の遅れや 抑制などを考慮して通期(2008年3月期)連結営業利益予想を3%減額修正し たが、下半期は値上げによって既存店売上高も回復するとの期待感が根強い。 アナリストらは、ベーカリーレストラン業態を中心に利益が改善すると見込む。

ユビキタス(3858):ジャスダックの新市場「NEO」へ13日に新規上 場した。上場2日目のこの日も買い気配で始まり、午前9時42分に公開価格 (10万円)の4倍となる40万円で初値を付けた。終値は46万9000円。同社 は、通信ソフトウエアの開発・販売を手掛ける。初値倍率は、10月15日に東 証マザーズ市場に上場したアールエイジ(3248)の4.1倍に次ぐ今年2番目の 高水準。

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