金融相「トレーサビリティーが欠如」サブプライムでSEC委員長に指摘

「トレーサビリティー(生産履歴の管 理)が全くない」--。渡辺喜美金融相は13日午前の閣議後の記者会見で、先 週来日した米証券取引委員会(SEC)のコックス委員長との会談でサブプラ イムローン問題について、トレーサビリティーの欠如が投資家心理の悪化を通 じて市場を混乱させ解決も遅らせているとの認識を伝えたことを明らかにした。

コックス氏は東京で開いた証券監督者国際機構(IOSCO)出席のため 来日。会談の席で渡辺金融相は日本のBSE(牛海綿状脳症)問題への対応を 例にあげ「消費者は疑心暗鬼に包まれたが、全頭検査やトレーサビリティーで 万全の体制を作り上げ安心を回復することができた」などとトレーサビリティ ーの重要性を説明したという。ただ、踏み込んだ議論には至らなかったようだ。

金融相は会見でサブプライムを組み込んだ証券化商品は「トレーサビリテ ィーのないことがセールスポイントのような作られ方をしている。IOSCO に限らずいろんな機会を通じて検討がなされていかなければならない」とあら ためて強調した。一方、会談でSECのコックス委員長は「日本の教訓を学ん でいきたい」と応えたという。

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