住宅ローン関連損失はシステミックショック呼ぶ恐れ-モルガンS

モルガン・スタンレーのクレジットストラ テジー責任者、グレゴリー・ピーターズ氏は13日までにニューヨークでインタ ビューに応じ、住宅ローン関連の損失が原因で金融システムが「停止」してし まう可能性は50%を超えているとの見方を示した。

世界の大手金融機関は第3四半期に、米国のサブプライム(信用力の低い 個人向け)住宅ローン関連資産で少なくとも450億ドル(約5兆円)の評価損 を計上している。ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV) と呼ばれる運用会社はデフォルト(債務不履行)に陥り、SIVの発行した証 券を購入していたマネー・マーケット・ファンド(MMF)の運用会社はファ ンドにてこ入れを余儀なくされた。

ピーターズ氏は「SIVやコンデュイット(導管)があり、MMFがある」。 銀行の「バランスシートには今後さらに評価損が発生するだろう」と述べた。

ピーターズ氏は、現在のサブプライム危機がシステム全体への衝撃(シス テミックショック)をもたらすリスクは短期的に見て非常に大きいとして、「わ れわれの上に覆いかぶさる懸念だ」と語った。サブプライム関連の損失は他の 多くの市場、特に証券化市場をまひさせたと同氏は指摘した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のデータによると、米国の資産担保コマー シャルペーパー(ABCP)市場は11月7日までの週に、2カ月で最大の縮小 となった。米国での社債発行も、先週は2カ月で最低に落ち込んだ(ブルーム バーグ調べ)。

ピーターズ氏は「短期的にはサブプライム関連損失によるシステミックシ ョックのリスクが大きいが、中・長期的な懸念は一般消費者への影響だ」と指 摘。「皮肉なことに、米国の消費者は調達の容易な資金を今こそ必要としている のに、それが最も困難になるだろう」と話した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE