セイコーHD:通期純利益予想を4割下方修正-一部事業改善遅れ(3)

セイコーホールディングスは13日、今期 通期(2008年3月期)の連結純利益予想を従来から41%下方修正し65億円に したと発表した。半導体事業の需要低迷やクロック事業の採算性改善の遅れが 響いた。

同社は8月の第1四半期(4-6月)業績発表時に、通期の純利益予想 を135億円から110億円へ下方修正しており、今期の下方修正はこれで2回目。

純利益予想は前年同期比では35%減となる。営業利益予想も19%減額して前年 同期比4.9%増の75億円とした。宝飾事業や家電事業から今期末までに撤退するた め業績が悪化する。売上高予想は同4.2%増の2180億円を据え置いた。

保有する上場有価証券の売却益の見通しを引き下げたことも、純利益予想 の下方修正の要因。会見した高木晴彦取締役は、「当初、売却はスムーズに進 むはずだったが、市況が悪いため遅れている」と説明している。

中間純利益72%減

同時に発表した中間期の連結純利益は前年同期比72%減の21億円だった。 売上高は同4.2%増の1028億円、営業利益は同14%減の40億円。営業損益の うち腕時計事業の利益は同6.9%増の50億円だったが、半導体や電子部品のプ レシジョン事業は9億円の損失となり前年同期から赤字が1億円拡大した。

時計事業では、「サブプライムローン(信用力の低い個人向け)住宅ロー ン問題の影響もあり大手小売店で在庫調整が行われたことから米国では減収」 (高木取締役)だったが、欧州、アジアが好調に推移し、全体を押し上げた。 プレシジョンでは、従来安定的に収益が上がっていたソリューション事業と、 半導体で主力の水晶発振器用ICが不振だった。

セイコーの株価は業績下方修正を受けて一時前日比25円(4.4%)下落した。 終値は同18円(3.2%)高の584円に戻している。

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