ユビキタスが買い気配で終了、新市場「NEO」の第1号-通信ソフト

通信ソフトウエアの開発・販売を手掛け るユビキタスが13日、新市場「NEO」に新規株式公開(IPO)した。公 開価格10万円に対し、3倍となる30万円買い気配のまま終了。売買は成立し なかった。注文状況は、差し引き9746株の買い超過となっている。公開株式 数は9505株。

丸三証券の川口弘次次席は、「新市場のスタートとだけあって、ジャスダ ックが選びに選び抜いた銘柄といった印象だ」と指摘。新市場に関しては、 「人気と知名度を高めれば、資金は集まってくるだろう」(同氏)と話した。

ユビキタスは、通信ネットワーク対応ソフトウエアを開発する。同社のソ フトウエアは携帯ゲーム機などを通信可能にする。任天堂の携帯ゲーム機器 「ニンテンドーDS」向けソフトに採用されており、前期の売上高は87.7% が任天堂向け。ソフトの出荷数に応じてロイヤリティ収入を得るビジネスモデ ルであるため、前期の経常利益率は61%と高いのが特徴だ。

同社の川内雅彦社長は、「受託生産的ビジネスは行わない。差別化のでき るソフトウエアを開発し、ソフトウエア使用許諾契約に基づくランニング・ロ イヤリティを収益の中心とするビジネスモデルを採用している」という。

今期(2008年3月期)の連結営業利益は、前年同期比13.2%増の4億 7000万円の見通し。中間期の営業利益は2億9000万円と、通期に対する進ち ょく率は6割以上となっている。業績は下期偏重であるが、「年末商戦を見極 めたい」(川内雅彦社長)という。同社のソフトウエアを搭載するニンテンド ーDS向けゲームソフトは国内で76種類(10月末時点)だ。

任天堂の依存度は約9割

リスク要因は任天堂への依存度が高いこと。今後はAV家電分野に本格的 に進出していく。現在の第2位の取引先はシステムLSIの大手ルネサステク ノロジ(前期の売上比率7%)だが、今後はユビキタスのソフトウエアを搭載 したルネサス社製半導体の売上高が増え、ロイヤリティ収入が増加するという。 マイルストン開示によると来期の営業利益は5億4000万円、再来期は10億円 と利益拡大を見込んでいる。

「再来期の後半には、AV家電向け売り上げがゲーム機向けを上回る見通 しだ。その頃には、1社で売上比率30%を超えない状態になっている」と、 川内社長は予想。今期予想PER(株価収益率)は30.9倍、来期は25.3倍、 再来期は13.9倍の見通しだ。

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