味の素株は反落、原料高で中間営業益が下振れ-通期は予想上限を減額

調味料国内最大手の味の素の株価が反落。 一時は前週末比28円(2.2%)安の1234円まで下げた。9日に発表した中間期 の連結決算では、原材料高が響いた国内食品事業が厳しく、営業利益は期初計画 を下回った。通期の連結営業利益も上限を下方修正しており、売りが先行してい る。ただ、下期にかけて業績回復期待などもあり、同社株が採用されている日経 平均の下落率(一時2.6%安)などを比べると、下げ幅は限定的だ。

東海東京調査センターの角山智信アナリストは、「国内食品事業が厳しく、 中間期の着地が計画未達だった」と指摘。ただ、すでに原料高の影響などは株価 に反映されつつあり、「国内食品を好調な海外食品などで補い、アミノ酸事業も 飼料用リジンの価格が順調など下期の回復基調は強い。業績のモメンタムは今後、 改善してくるだろう」(同氏)との見方を示した。

9月中間期の連結営業利益は、前年同期比3.3%増の285億円だった。計画 は305億-325億円だった。アジアなどで風味調味料が大幅に伸びた海外食品事 業は好調だったが、国内食品事業が不振だった。通期の予想は前期比18-22% 増の750億-775億円とした。従来予想は750億-800億円だったが、上限を50 億円引き下げた。

原料高については、通期で40億円程度のマイナスの影響が出るとしており、 燃料高によるコストアップも懸念という。一方で、マヨネーズ、「ほんだし」な どの値上げも相次ぎ発表している味の素。山口範雄社長は会見で、「おおむね流 通の方々にも値上げは理解していただけており、浸透してきている」と述べてい た。今後も商品特性の見直しなどを進め、柔軟に価格改定をしながら、原料高を 吸収していく方針。

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