官房長官:為替水準コメントせず、一般的な円高は忌むべきでない(3)

町村信孝官房長官は12日午前の記者会見で、 株安と円高について、「水準は市場で決まることで適切であるとか、ないとかい うことについてはコメントを出さないことになっている」と述べた。ただ、円 高については、「輸出産業にとっては厳しいことだが、日本国全体として見たと きに円高を忌むべきものと見るのは間違っている。基本的に円高はいいことだ」 と述べ、一概に否定的なものとは言えないとの認識を明らかにした。

この中で、町村氏は為替市場への介入の可能性について、「為替は金融当局 者が売ったり買ったりすることはあるが、政府として水準を維持するためにど うこうするようなことをやるつもりはない」と否定。その上で、円高に関する 自らの認識について「瞬間風速は別として、長い目で見れば日本の価値が上が ること。特定の相場水準を誘導しようとか高くて困るとか低くて困るとかいう ことで、こういう発言をしているわけではない」とも説明した。

株価の低迷については、「主として海外要因、サブプライム(信用力の低い 個人向け)住宅ローンの問題が日本にも波及していることかなと思っている。 いずれにしても注意深く見守っていかなければいけない」と分析。株式市場へ の介入に関しても「あまり急激な株価の変化というのは政府としても非常に関 心はもっているが、直接的に株式市場に介入するすべは何もない」と語った。

日本経済の現状については、「日本経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条 件)は悪くない。正当な評価は得られるようにしていきたい」との認識を示し た。

その上で、2008年度末までに期限を迎える証券優遇税制に関しては、「その 瞬間の株の上がり下がりだけで判断してはいけないと思うが、同時に市場関係 者に不安を与えるようなことがあってもいけない。いろんな要素も考慮に入れ ながら、税制については議論が進められる」と述べ、与党内の議論を見守る考 えを強調した。

経済財政運営、ばらまき回帰なら国際的評価されない

一方、町村氏は福田政権の経済財政運営について、「財政の規律を保つとい うことは大切なことだ。もとのばらまき体質に戻ることであればそのことは決 して評価されない」と強調し、財政再建の手は緩めない考えを示した。

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