日本株は続落へ、商品市況安と円高警戒-レンジ維持へ正念場(2)

東京株式相場は続落する見通し。日経平均 株価は、終値ベースで節目の1万5000円台で踏みとどまれるかどうか、正念場 を迎える。サブプライム(信用力の低い個人向け)ローン問題を背景にしたマネ ーフローの変調から、原油や金など海外商品相場が総じて大幅安となっているほ か、為替相場の円高傾向が続いており、国際石油開発帝石ホールディングスなど の資源関連銘柄、トヨタ自動車などの輸出関連株中心に下落する見通しだ。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物12月物の12日清算値は1万 5030円で、大阪証券取引所の終値(1万5220円)に比べて190円安だった。取 引開始直後はCMEの終値にさや寄せして安く始まる可能性が高い。

昨日の日経平均は、取引時間中に一時昨年7月以来の1万5000円割れの場 面も見せたものの、終値ベースではこの水準を何とか維持している。

ファンドクリエーションの木下晃伸インベストメントアナリストは、「ダウ 工業株指数が節目の1万3000ドルを割り込んでおり、マイナスの影響は避けら れない。サブプライムローン問題は、米個人消費や日本企業といった実需に悪影 響を与える第2ステージに入っている」と話した。

米国株連敗は過去8カ月で最長

米株式相場の下落が続いている。前日の米株式相場は過去8カ月間で最長の 4営業日続落。主要株価指数はいずれもプラス圏で推移する場面が多かったもの の、取引終了間際に売りが優勢となり、結局マイナス圏で終えた。下げを主導し たのが商品関連銘柄。原油などの商品相場が大幅安の展開となり、米石油最大手 のエクソンモービルなど関連銘柄に売りが先行した。

主要株価指数の終値は、ダウ工業株30種平均は同55.19ドル(0.4%)安の

12987.55ドルと8月16日以来の13000ドル割れ。S&P500種株価指数が前週 末比14.52ポイント(1%)安の1439.18。ナスダック総合指数は43.81ポイン ト(1.7%)安の2584.13で終えた。

マネーフローの変調

商品相場の下げも目立つ。ニューヨーク原油先物相場はバレル当たり1ドル 以上の値下がりとなり、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引される原 油先物12月限は前週末比1.70ドル(1.8%)安の1バレル=94.62ドルで終了。 また、ニューヨーク金先物相場も大幅続落。前日比3.2%安と06年10月3日以 来の下落率を記録した。ニューヨーク銅先物相場も急落し、7カ月ぶりの安値に 落ち込んだ。

為替相場も、依然として円高水準にある。東京時間早朝のドル・円相場は1 ドル=109円22銭から67銭で推移。前日の東京株式相場の終了時間の1ドル= 110円34銭からはやや円高水準となっている。過去の推移を見ると、先月15日 には1ドル=117円94銭の円安水準だった。

GDPは改善見込み

一方、国内では内閣府は8時50分に7-9月のGDP(国内総生産)速報 値を発表する。ブルームバーグ・ニュースが事前に民間機関に調査したところ、 中央予想値は前期比年率で1.8%増、前期比0.5%増と、4-6月(前期比年率

1.2%減、前期比0.3%減)から改善する見込みだ。市場予想を上回った数値が 発表されれば、相場の下支えとなりそうだ。

いすゞ自やUアローズが下落公算

個別では、新型車の設備コストの増大などで9月中間期の連結純利益が前年 同期比33%減となったいすゞ自動車のほか、天候不順などが響き、9月中間期 の連結営業利益が前年同期比44%減にとどまったユナイテッドアローズが下落 公算。菜種や大豆など原材料価格の上昇などの影響で、今期(08年3月期)の 業績予想を下方修正したJ-オイルミルズも下げそうだ。

半面、電波時計など高付加価値品が好調で9月中間連結純利益が前年同期比 82%増となったシチズンホールディングスや、発行済み株式総数の1.26%に当 たる150万株の自社株買いを発表したローム、発電プラント用部材などが好調で 今期(08年3月期)の業績予想を上方修正した日本製鋼所が上昇する公算が大 きい。

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