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住商、ペトロブラス:1000億円規模の投資検討-製油所設備増強に(2

住友商事は12日、西原製油所(沖縄県西原 町)を保有する南西石油(沖縄県西原町)について、ブラジル石油公社ペトロブ ラスと共同経営することで基本合意したと発表した。両社は、今後3年をめどに 西原製油所に新規の精製設備を建設するため、1000億円程度の投資を行うことを 検討している。住商石油事業部事業企画・開発チームサブリーダーの森永佳男氏 が明らかにした。

現在南西石油の出資比率は住友商事が12.5%、米石油メジャー・エクソンモ ービル子会社の東燃ゼネラルが87.5%。ペトロブラスと東燃ゼネラルは9日、東 燃が保有する全株式を来年3月にペトロブラスに譲渡することで合意している。

共同運営に際し、住友商事はアジア地域を中心とした原油や石油製品の取引 のノウハウを提供。ぺトロブラスは、製油所運営の技術面のサポートやブラジル 産原油を供給する。

森永氏は、ペトロブラスの共同運営について「海外に積極的に投資する意欲 を持つパートナーであり、そこにメリットを感じている」との見解を示した。両 社は、設備投資を行うことで、中国や東南アジア向けにガソリンや軽油などの輸 出を増やすことを計画している。

現在の西原製油所の装置構成では、ペトロブラスがブラジルで生産する重質 原油と呼ばれる油種の精製には適さない。重質原油からは、原油価格よりも安く 取引される副産物の重油が多く出てくるためだ。一般的に精製業者は分解装置や コーカーと呼ばれる二次装置を作り、重油からガソリンや軽油、灯油などを生産 する。こういった装置を持たない西原製油所に重質原油の精製に対応した装置を 建設し、安価なブラジル産の原油を活用する方針だ。

二次装置が増設されるまでの間は、豪州や東南アジアで産出される南方原油 を精製する方針。同原油の調達については、これまでのアジア域内の原油調達の 経験を生かし住友商事が手掛けることになりそうだという。

住友商事の株価は前週末比54円(3.1%)安の1671円(午後1時11分現 在)。

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