米株式相場のクリスマスは早くも過ぎ去る-ハイテク株や公共株が示唆

米株式相場が崩れないよう支えてきた2本 柱のハイテク株と公共株のバリュエーション(株価評価)が今、少なくとも3 年ぶりの高水準付近にある。

コンピューター関連株と電力株への依存がこれほどまでに高まったのは、 インターネット株バブル下にあった2000年1-3月期以来。S&P500種株価 指数はその後すぐ、2年半にわたる49%の大幅下落が始まった(ブルームバー グ・データ)。

パイオニア・インベストメント・マネジメントの運用担当者ジョン・キャ リー氏は、「今は慎重になるべき時だ」と述べ、一部のハイテク株と公共株のバ リュエーションは「歴史的に見て高いようだ」と指摘した。

ブルームバーグが週間データを基にまとめたところによると、S&P500 種のハイテク株の今月の平均株価収益率(PER)は29.1倍と、04年以来の高 水準。公共株の配当利回りは、S&P500種と比較すると少なくとも12年ぶり の低水準となっている。

米国株は2000年以降毎年、10-12月(第4四半期)に上昇しており、大 恐慌以降の第4四半期でみると、値上がりしたのは全体の73%に上る。しかし、 今年はグーグルやアップルといったハイテク株やアリゲニー・エナジーといっ た公共株の上昇を除けば、S&P500種はわずか0.3%の上昇にとどまっている。 アレッティ・ジェスティエーレのアレッサンドラ・クエリーニ氏は、「年末ラリ ーの可能性は、今回は確かに一段と難しいようだ」と話す。

シスコの警告

ハイテク株は、S&P500種の年初来の上昇に13%寄与している。ただ、 ネットワーク機器メーカー最大手シスコシステムズが11月7日、金融機関や 自動車メーカー向けの売上高が「劇的」に落ち込んだと発表して以来、ナスダ ック総合株価指数は4.4%下落した。

シスコの発表以前は、ハイテク株と公共株がS&P500種の10の業種別 指数で唯一、9月以降に上昇していた。10-12月(第4四半期)初め以降、 金融株が12%下げたため、S&P500種株は4.8%下落している。S&P500 種は先週、前週末比3.7%安の1453.70で終了。年初来上昇率は2.5%に縮小 した。

ブルームバーグ調査によると、金融株の利益は第4四半期に16.3%減少 すると予想されている。1カ月前の時点では1.6%増益と見込まれていた。S &P500種の業種別10指数のウエートでは、銀行・証券株が最大の18%、ハ イテク株と公共株の比重は合計で20%(ブルームバーグ・データ)。

グレート・フォールズのチーフ・マーケットストラテジスト、フレデリッ ク・ディクソン氏は、「投資マインドを圧迫しているのは、金融セクターの問題 がどの程度波及するかだ」と述べ、「これはハイテク株が相場を支えられるかど うかよりも重大な問題だ」と指摘した。

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