大日印株は急反発、中間期通過で一段の悪材料懸念が後退-GS格上げ

液晶パネル向け基幹部材のカラーフィル ターで、世界大手の大日本印刷の株価が急反発。一時前日比86円(5.4%)高 の1672円まで上昇した。9日発表した中間期連結決算は減益ながら、ゴール ドマン・サックス証券では株価へのさらなる悪材料懸念は後退すると想定、大 日印株式の投資判断を従来の「売り」から「中立」へ引き上げている。

GS証は9日付で、大日本印刷を売り推奨から削除した。二本柳慶アナリ ストは同日付のリポートで格上げ理由として、9日の株価がGS証の従来目標 株価である1650円を下回る水準に到達したことや、9日発表の上期決算は計 画線で通期計画も達成可能との印象で、株価へのさらなる悪材料懸念は後退す ると想定したことを挙げている。

大日印が9日発表した中間期連結決算によると、主要製品の受注単価下落 や原材料価格上昇、出版市場の低迷などが響き、営業利益は前年同期比16%減 の403億円。売上高は同6.8%増の7939億円だった。

液晶カラーフィルターの売上高は、同54%増と健闘した。需要が順調に拡 大した上、シャープ向け第8世代の生産も寄与。会見した山田雅義副社長によ ると、中間期のカラーフィルターは前年比で約9%の単価下落となったが、 「数量の伸びで補った格好」という。

カラーフィルターの利益は明らかにしていないが、利益率は「若干落ちて いる程度」(山田副社長)だそうだ。

GS証の二本柳アナリストはリポートの中で、「原油高、印刷用紙高の影 響はマイナスだが、堅調なカラーフィルターでカバー」したと指摘。足元の液 晶パネルメーカーの堅調な稼働状況を考慮すると、「当面は同様のトレンドが 続くと想定、株価へのさらなる悪材料が出る可能性は低い」と説明している。

-- Editor:inkyo

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