各国中銀が外為規制を強化-一本調子のドル安に歯止め掛ける取り組み

南米コロンビアからアジアのインドに至る まで、各国の中央銀行が外国為替規制を強化している。ドルに対する自国通貨 の大幅な上昇に歯止めを掛けるためだ。

コロンビア中銀は、同国の株式や債券を売買する外国投資家に対し、投資 資金の40%を同中銀に半年間預金することを義務づけている。インド準備銀行 も、外国勢の投機を防ぐための規制を強化。韓国銀行は、10年ぶりの高値に達 した通貨ウォンの上昇を抑制するため、為替フォワード取引の調査に乗り出し ている。

各国の中銀や財務当局は、外貨準備や金利を利用した操作ではなく、規制 強化によって、ドル安が国内の企業収益や経済成長に及ぼす悪影響を和らげよ うとしている。

主要6通貨に対するドルの動きを示すドルインデックスは今年に入って 10%下落。一方でポールソン米財務長官は、米政府が「強いドル政策」を継続 していることを繰り返し強調している。

ドイツ銀行のアナリスト、ミルザ・バイク氏(シンガポール在勤)は「中 銀は、新たな介入方法を見つけるのに苦戦している。一部の対応措置には、首 をかしげたくなるようなものもある」と指摘した。

米政府はこれまでのところドル安阻止に本腰を入れていない。金融当局は 過去16年間で最悪の住宅不況を受けて利下げを余儀なくされている。ドルは今 年に入って対カナダ・ドルで19%下落し、1ドル=0.9058カナダ・ドルの過去 最安値を記録。対ブラジル・レアルでも18%下落した。

一方でユーロは先週、ドルに対して1.2%上昇。9日には1ユーロ=1.4752 ドルの過去最高値に達した。円も対ドルで3.6%上昇と、週間ベースで昨年12 月以来の大幅高を記録。9日に1ドル=110円51銭と、2006年5月以来の高値 に達した。

モルガン・スタンレーの為替調査担当責任者スティーブン・ジェン氏(ロ ンドン在勤)は2日、ドル安が「より暴力的な調整」につながる恐れがあり、 そうなれば日米欧の協調介入が避けられない状況を招く可能性もあるとの見通 しを示した。

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