NTT:第2四半期の純利益は7割減-10年度「光」目標も引き下げ

国内通信最大手NTTの第2四半期(2007 年7-9月)の連結純利益は前年同期に比べ約7割減少した。稼ぎ頭である携 帯電話のNTTドコモの利益が競争激化で減少したことなどが響いた。NTT はまた、次世代の収益源と位置付ける光ファイバーの契約獲得目標の引き下げ も発表した。

第2四半期の業績は、NTTが9日発表した9月中間決算から第1四半期 の業績を引いてブルームバーグ・ニュースが算出した。それによれば、純利益 は前年同期比69%減の456億円だった。売上高は0.9%減の2兆6024億円、 営業利益は20%減の2648億円。

中間期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比33%減の 1952億円と、中間期としては3年連続の減益。売上高は同1.2%減の5兆1877 億円、営業利益は18%減の5640億円だった。営業減益は4年連続。

一方、通期(08年3月期)業績予想は、従来より1000億円減額して10兆 6000億円(前期比1.5%減)とした。営業利益予想は2100億円上積みして1 兆3200億円(同19%増)、純利益見通しも700億円増額の5300億円(同 11%増)とした。期初は営業利益以外は減るとみていたが、営業利益予想の上 方修正で純利益も増加に転じる見込み。営業利益上方修正は、厚生年金基金の 代行返上益3400億円が主因。

光目標下げは現実的な需要予測で

NTTは中間決算発表と同時に、光ファイバーの2010年度の契約獲得目 標を3000万件から2000万件に引き下げると発表した。三浦惺社長は「これま での実績や競争の状況を踏まえ、現実的な需要予想を行った」結果だと説明。 そのうえで「2000万でも多過ぎるとの声や、逆の意見があることは承知してい る」と語った。

9月末時点での光ファイバー契約数は742万4000件と、3月末から134 万8000件増えた。来年3月末の予想は947万6000件で従来通り。

昨年の政府・与党による通信業界の改革論議では、NTTの光3000万件 の目標を根拠に、自民党がそれまで状況を見守るべきだと主張。NTT持ち株 会社廃止などを視野に入れた再編論議は10年以降に先送りされた経緯がある。

一方、市場ではかねて、NTTが組織防衛目的で過大な目標にこだわって 光ファイバーの販促負担を増やし、目先の利益を犠牲にしているとの批判が強 かった。6月末に就任した三浦社長は8月の会見で「3000万」目標について 「販売状況を見ながら見直すことも当然あり得る」と述べていた。

NTTの株価終値は前日比1万5000円(3.0%)安の49万4000円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE