国際帝石HD:通期純利益予想を増額-中間期純利益25%増で(2)

石油開発最大手の国際石油開発帝石ホール ディングスは9日、通期(2008年3月期)の連結純利益予想を5.9%増額して 1270億円にすると発表した。原油販売量の増加や原油価格の上昇が、07年9月 中間期の利益を押し上げたことなどが寄与する。しかし、前期の実績比では23% 減となる。

この日、都内で会見した藤井睦久取締役によると、前期と比べ減益となる のは探鉱投資の増大や、昨年に西豪州の油田権益の売却益があったためという。 また、原油販売量の増加にともないパイプライン輸送費が膨らむことも利益を 圧迫する。

業績見通しの前提条件として、同社は下期のドル円為替レート115円、ブ レント原油価格が1バレル当り60ドルと従来の水準に据え置いた。一方で、直 近のブレント原油先物価格は同93ドル程度まで上昇しており、会社側の見通し とは30ドル近い隔たりがある。

これについて、藤井氏は「いまの値段で業績を見通すようなところはない。 予算を修正し見方を変えるタイミングとしては、いまは適切ではない。もう少 し様子を見てから業績を修正したい」との見解を示した。そのうえで「80ドル や90ドルというのは行き過ぎ。その値段を前提にして投資判断はできない」と 述べた。

藤井氏によると、原油価格が1ドル動いた場合、同社の純利益への影響額 は15億円程度という。そのため、下期のブレント原油価格平均が80ドルだっ た場合には、同社の利益が300億円かさ上げされることになる。

9月中間期は増収増益

9月中間期の連結純利益は前年同期比25%増の810億円となった。また、 売上高は同11%増の5542億円、営業利益は同9.2%増の3260億円、経常利益 は同9.4%増の3216億円だった。中間期の原油販売量は同4.7%増の430万キ ロリットル、天然ガス(海外生産分)販売量は同8.7%増の1739億立方フィー トとなった。

ブルームバーグ・ニュースが中間決算から第1四半期(4-6月)業績の 数値を差し引いて算出した第2四半期(7-9月)の純利益は同9.2%増の425 億円だった。

国際帝石ホールディングスの株価終値は前日比4万円(3.3%)安の118万 円。

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