米資産担保CP発行残高、2カ月ぶり大幅減-銀行の評価損計上で敬遠

米連邦準備制度の統計によると、米コマー シャル・ペーパー(CP)市場の資産担保CP(ABCP)発行残高は、2カ月 ぶりの大幅な減少となった。銀行が住宅ローン関連で多額の評価損計上を迫られ る状況が明らかになるなかで、ABCP投資を控える動きが強まった。

住宅ローンやクレジットカード融資債権などを裏付けとし、償還期限が 270日以内のABCP発行残高(季節調整済み)は7日までの1週間で295億 ドル(約3兆3300億円)減の8452億ドルと、3.4%減少した。CP市場全体 の発行残高も6週間ぶりに減少し、前週比1%弱減った。

NSMキャピタル・マネジメントの共同創業者兼マネジングディレクター、 ニール・ネイリンガー氏は「地合いはますます悪化している」と語り、「リスク 回避傾向がまん延しており、トレンドは米国短期債買いだ」と指摘した。

ABCP投資が敬遠されているのは、米シティグループやモルガン・スタン レー、メリルリンチの評価損の原因となったサブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅ローン関連証券と同様の証券が担保となっている可能性があるためだ。

米連邦準備制度によると、7日までのABCP発行残高は13週連続の減少 で、1年10カ月ぶりの低水準となった。直近のピークとなる8月8日以来では 約29%減少している。CP市場全体の発行残高は前週比156億ドル減の1兆 8700億ドルだった。

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