米ドル、対円で今月中に2年ぶり安値に下落も-シティグループ

米シティグループによると、日米金利差の 縮小や株安を受けたリスク資産離れを背景に、ドルは対円で今月中に2年ぶりの 安値に下落する可能性がある。

シティは8日、ドルが3週間以内に2005年6月以来の安値である1ドル =108円まで下落するとみた取引を始めた。東京時間9日午前6時01分現在は 112円68銭。調査リポートによると、同行はドルが114円05銭に反発した場 合はポジション(持ち高)を整理する。

米金融当局がフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.5ポイント引 き下げて4.75%とした9月18日以降、ドルは円に対して2.9%下落している。 米当局は10月31日にも0.25ポイントの追加利下げを実施。バーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長は8日、米経済は今四半期に「顕著に減速す る」との見通しを示した。米国株は続落し、高リスク資産への投資意欲が減退し ている。

日本銀行の政策金利は0.5%。日本の2年物国債利回りは0.75%で、同 年限の米国債利回りとの差は約2.73ポイントと、04年11月以来最小となっ ている。シティの通貨戦略グローバル責任者のトム・フィッツパトリック氏は 「海外資産の利回り妙味が薄れており、日本の投資家に海外投資を促す誘因は弱 まっている」と述べ、「米国内投資家は株安をきっかけにリスクを減らしている。 円の上昇余地が広がるだろう」と指摘した。

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