住宅低迷が消費に影、米成長ペースは鈍化・金融当局は利下げへ-調査

ブルームバーグ・ニュースが9日までにまと めた月間エコノミスト調査では、深まる住宅不況と燃料高が個人消費に影を落 とし、10-12月(第4四半期)の米成長ペースは前期の半分以下に鈍化すると の予想が示された。

11月1-8日にかけて実施した調査でエコノミストらは、2007年第4四半 期の成長率予想を1.5%(73人の中央値)に引き下げた。予想通りならば7- 9月(第3四半期)の3.9%に比べ半分以下となる。08年の成長率予想も下方 修正された。

住宅価格下落に加えガソリンや暖房油価格の高騰、融資審査の厳格化で、 米消費者と企業が支出に回せる資金は少なくなっている。調査では、米金融当 局が来年初めに利下げをするとの予想も示された。

グローバル・インサイトの米国担当チーフエコノミスト、ナイジェル・ゴ ールト氏は「暗雲が立ち込め始めている」として、「住宅と信用市場の問題に加 え、原油高の第2波が経済に及びつつある」と話した。

グローバル・インサイトは第4四半期の成長率予想を1.3%と、従来の1.5% から引き下げた。08年1-3月(第1四半期)にはさらに低成長を予想してい る。

一方、大半のエコノミストは07年第4四半期が景気の底となると予想。08 年第1四半期は2%成長に回復し、その後も徐々に加速すると予想している。 それでも、第1四半期の予想は10月に比べて低く、08年通年の成長率予想も

2.4%と、10月時点の予想から0.1ポイント引き下げられた。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は8日の議会証言で、成長 減速予想を示すと同時にインフレ高進リスクも指摘した。リスクが均衡してい るとの認識から、米金融当局は12月11日の米連邦公開市場委員会(FOMC) では政策金利を据え置くと予想されている。ただ、その後は景気減速の兆候が 顕著になるに伴い、08年第1四半期には利下げがあるとエコノミストは予想し ている。

マリア・フィオリニ・ラミレスの米国担当チーフエコノミスト、ジョシュ ア・シャピロ氏は「当局は現在、リスクバランスについて中立の姿勢を示して いる。これは次回FOMCでの据え置きを望んでいることを示唆する」とした 上で、「成長率は苦痛なほどの低水準となり、成長減速に歯止めをかけることを 求める圧力が強まるだろう」と語った。

エコノミストと異なり、トレーダーや投資家は次回FOMCでの利下げを 予想。先物金利は市場が利下げをほぼ確実視していることを示唆している。

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