米財務長官:中国は為替政策で世界と「歩調ずれている」-講演

ポールソン米財務長官は8日、ニューヨー クの中国協会で講演し、世界の他の国々が人民元相場の上昇を容認するよう求 めているのに対し、中国の為替政策は歩調がずれているとの認識を示した。

同長官は、人民元相場は「多くの国から、不公平な競争の源とみなされて いる」と述べ、「中国が国際社会の標準から外れているという見方が一段と強 まっていることは、各国首脳や国際機関から人民元上昇を求める発言が増えて いることに表れている」と指摘した。

先月の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は人民元上昇加速を呼び 掛けた。過去最大規模の中国の貿易黒字は過剰流動性をもたらし、インフレ加 速を招いている。

ポールソン長官は「中国の指導者たちは中国経済の均衡回復に向けて改革 実行を約束した」が、「重要なのは実践だ。市場の力で効率的に経済の均衡を 回復し、すべての中国国民に繁栄を広げるためには、中国は価格、特に為替相 場の柔軟性を大きく高め、市場に決定を委ねる必要がある」と語った。

同長官はさらに、中国が市場開放を進めない場合、貿易摩擦が生ずると警 告し、「率直に言って、中国が市場開放を進めていると米国民が感じていた方 が、米経済を開かれた状態に保つことが容易だ」と述べた。「両国が協力すれ ば、より効果的に保護主義の波と闘うことができる。巨額の貿易不均衡を生む ことのないバランスの取れた成長は、両国の繁栄と世界の持続的な成長に欠か せない」と訴えた。

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