トレンド株が一時ストップ安、北米などで受注失速-3カ月ぶり低水準

ウイルス対策ソフト大手のトレンドマイク ロの株価が大幅続落。一時は前日比500円(11%)安の4290円まで売り込まれ、 今年8月17日以来、約3カ月ぶりの低水準を付けた。第3四半期(7-9月期) の受注高は前年同期比5%増にとどまり、第1四半期の21%や、第2四半期の 34%増と比べ、伸び率が鈍化した。受注失速が中長期的な業績停滞を招くと懸 念されている。

トレンドMが8日の取引終了後に公表した第3四半期業績によると、連結 営業利益は前年同期比24%増の89億円だった。営業費用が抑制されたことで、 会社側の事前予想(74億円)を大きく上回ったが、受注高が5%増と伸び率が 鈍化した。地域別売上高は、日本が同12%増の93億円、北米が同32%増の65 億円、欧州が同16%増の59億円、アジア・パシフィックが同25%増の27億円、 中南米が同22%増の7億円。

UBS証券の富井喜隆アナリストは8日付の投資家向けリポートで、「受 注失速が一時的か否かの判断は現時点では難しいが、来期業績コンセンサスの 切り上がりは期待できないであろう」と指摘、投資判断「Neutral(中立)」と 目標株価4800円を継続した。

9日朝、ブルームバーグ・テレビに出演した同社のマヘンドラ・ネギCO O兼CFOは、新製品の投入が1カ月遅れたことについて「新しい機能を入れ たため、ユーザーに慣れてもらう時間が必要だと思った」と説明。受注拡大の ため、慎重な販売戦略をとったことを示唆した。

また、今後の注力分野については情報漏えいを予防するセキュリティーソ フトだとし、「これまでは外部のハッカーが情報を盗むのを妨げるソフトだけ を提供してきたが、内部の人が情報を盗めないような仕組みをつくりたい」と 話している。

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