米ステート・ストリート組成のCDO、清算開始-S&Pが格下げ(2)

米格付け会社大手スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)は、米金融資産管理のステート・ストリートが組成した債務 担保証券(CDO)が清算を開始したことから、同CDO(カリーナ)の格付け を最大18段階引き下げ、投資不適格(ジャンク)級にしたことを8日までに明 らかにした。

S&Pは、カリーナのシニア債を最上級の「AAA」から投資適格級の2段 階下の「BB」に引き下げた。別のトランシェは「AAA」から「CCC-」に 18段階下げた。S&Pは、CDO保有者が重大な損失を被る可能性は高いと説 明した。

S&Pによると、カリーナは、裏付け資産の信用力が大きく低下して以来、 清算を開始した初のCDOとなる。

S&Pは他のCDO13本について、CDO清算の前触れとされるデフォル ト(債務不履行)通告を受けている。CDOの担保資産の投げ売りが広がった場 合、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン担保証券の評価額が一 段と下落する公算だ。

S&Pは文書で、カリーナの「清算プロセスが始まったとわれわれは考え る」と発表した。

投資家は、SIVが資産売却を余儀なくされることを懸念している。SIV は約3000億ドル(約33兆7800億円)相当の証券を保有しており、資金繰りに 行き詰まりこれまでに750億ドル余りを投げ売りしている。

CDOやサブプライム関連証券の値下がりにより、シティグループとメリル リンチ、モルガン・スタンレーは合わせて300億ドル以上の評価損を計上した。

S&Pは10月22日、サブプライム住宅ローン担保証券を束ねたCDO206 億ドル相当を格下げする可能性があるとして「クレジットウォッチ」に指定して いる。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによれば、カリーナは2006年 9月に、当初15億ドル規模で発行された。ステート・ストリートの広報担当、 キャロリン・シチョン氏への電話取材には返答がなかった。

S&Pによれば、担保資産は「確実に」大幅に割り引かれて売却されるとい う。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE