アルパイン株が急騰、情報・通信機器伸び業績上振れ期待-上昇率上位

カーナビゲーションなどを製造するアルパ インの株価が急騰。米金融業界の先行き不安から日本株相場が全面安となる中、 好業績を公表したアルパインには買いが集中、東証1部上昇率ランキングで上 位に躍り出た。独BMWやホンダ向けのAVシステムが好調で情報・通信機器 事業が高い伸びを示している。中間期純利益の通期予想に対する進ちょく率は 5割を超え、上振れを見込む向きが買いを入れている。

午前10時25分現在の株価は前日比8.9%高の1998円で、東証1部上昇率 ランキングで2位。出来高はすでに61万株に達しており、過去5営業日の終日 出来高の平均(44万株)を上回った。

アルパインが7日の取引終了後に公表した2007年9月中間期の連結決算に よると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比18%増の54億円と、事前の 会社計画(45億円)を9億円(20%)上回った。情報・通信機器事業の営業益は 同50%増の58億円となったことが主因で、為替相場が想定より円安に推移した ことも奏功、17億円の利益上乗せとなった。同社は44億円の連結消去がある。

野村証券金融経済研究所は、中間決算を受けてアルパイン株の投資判断を 「4(ウエート下げ)」から「3(ニュートラル、中立)」に1段階引き上げ た。みずほインベスターズ証券投資情報室の石川照久部長は、「アナリストの 投資判断引き上げに反応して値上がりする銘柄もない訳ではないが、ごく一部 に限られる。SQ(株価指数オプションの特別清算値)算出を控えて全体とし ては手控えムードが強い」と述べた。

会社側は今期営業益予想を80億円(前期比21%減)で据え置いたが、三菱 UFJ証券では85億円(同16%減)と推計、上振れも可能だとしている。

投資判断は「3(中立)」で、「今期予想ベースの株価収益率(PER) が23倍と民生エレクトロニクスの平均PER20倍より若干割高だが、株価純資 産倍率(PBR)が1.01倍である」(石野雅彦シニアアナリスト、8日付の投 資家向けリポート)ことを考慮したという。

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