ECB総裁、「荒々しい」ユーロ相場上昇を懸念―金利据え置き後会見

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は8 日、記者会見で、インフレとユーロの対ドル相場上昇を懸念していると述べ、政 策金利が向こう数カ月にわたり現状維持になる可能性を示唆した。

総裁は「荒々しい」通貨の動きは決して歓迎できないと言明。またECBに は物価安定の上振れリスクを抑える準備があると述べた。ユーロはドルに対して 8月中旬以降、10%近く上昇している。

トリシェ総裁のこうした発言は、ユーロ相場の上昇が欧州経済成長に悪影響 を及ぼすとの懸念を同中銀当局者らが強めていることを示唆する。その一方で、 原油価格の急上昇はインフレ懸念につながる。

BNPパリバの通貨戦略責任者、ハンス・ギュンター・レデカー氏(ロンド ン在勤)は、「トリシェ総裁は身動きが取りにくくなっている。口先介入はでき るが、欧州金利が据え置きを続ける場合その効果はない。米金利は引き下げ傾向 にある」と指摘する。

ユーロはドルに対して7日に1ユーロ=1.4731ドルと最高値を更新した。総 裁は「最近、急速で激しい動きが見られた」と語った。

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