アジア証券市場でコスト圧力増大の恐れ、デフォルト増も-S&P

米格付け会社大手スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)は8日、アジア太平洋地域の株式・信用市場では来年コスト 圧力の増大から、デフォルト(債務不履行)が拡大したり、株価急落を招く恐れ があると指摘した。

S&Pはリポートで、特に買収や事業拡大でリスクが高まった企業では資金 調達が厳しくなったり、コストが上昇し、発行体にとって打撃になると予想した。

アジアの債券のリスクプレミアムは、米サブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅ローンの焦げ付きを発端に世界信用市場が機能不全に陥った7月以来、 米英両国の債券ほど上昇していない。

S&Pのアジア太平洋担当信用責任者、イアン・トンプソン氏は同リポート で、「アジア太平洋地域法人部門のわれわれの格付け見通しによれば、2008年 の同地域の企業は格上げより格下げの方が多いと見込まれる。これは、今年の信 用の質が全般的に改善していることと対照的だ」と述べた。

またS&Pは、アジア太平洋地域の株式市場の来年の上昇余地は今年より少 なくなるとの見通しを示した。同社は、米国や欧州の景気悪化とインフレに対す る投資家の懸念を理由に挙げた。

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