【個別銘柄】トヨタ、新日鉱、千代建、ローム、機械、NIS、大住薬

8日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

トヨタ自動車(7203):4.2%安の6170円と大幅反落。7日の中間期決算 発表で、通期業績について上方修正したが、下半期の見通しは前年同期比で売 上高0.9%増、営業利益10%減、税引き前利益11%減、純利益13%減と、い ずれも大幅減益を見込む。急激な円高進行を受けて、東証輸送用機器株指数は

3.5%安と5連敗、TOPIXに対する下落寄与度は、33業種中で1位。

新日鉱ホールディングス(5016):約2カ月ぶりに1000円の大台を割り 込み、14%安の914円で終えた。下落率は、02年9月27日に上場して以来、 最大。石油部門のマージン悪化や金属部門の買鉱条件の悪化などが響き、7日 の9月中間期決算発表時に通期(2008年3月期)の利益計画を従来予想から 減額修正しており、利益水準の低下に伴い株価水準を訂正する動きが強まった。

アルパイン(6816):6.2%高の1947円と急騰。独BMWやホンダ向けの AVシステムが好調で情報・通信機器事業が高い伸びを示している。中間期純 利益の通期予想に対する進ちょく率は5割を超え、上振れが見込まれた。

千代田化工建設(6366):14%安の1707円と急落。一時300円(15%) 安の1687円と制限値幅いっぱいのストップ安水準まで下げた。中東のプラン ト工事で人件費が予想以上にかさみ、2008年3月期の連結営業利益が従来予 想の増益から一転減益になる見通しと一部で伝えられた。人材の確保が進まず、 納期が遅れる可能性もあるとも報じており、業績悪化が警戒された。

ローム(6963):主力の大証1部で5.5%高の1万250円と急反発し、大 証1部の下落率1位。ゲーム機向けや薄型テレビ向けなどの各種大規模集積回 路(LSI)の販売が好調で、中間連結営業利益が前年同期比4.2%増の420 億円となり、会社計画の350億円を大幅に上回った。通期(08年3月期)の 営業利益予想は8.1%上方修正し、800億円とした。

コマツなど機械株(6301、6954、6367、6302、6273):ほぼ全面安。この 日の取引開始前に発表された9月の機械受注統計が市場予想を下回ったことを 受けた動き。コマツが3.3%安の3480円、ファナックが1.1%安の1万2190 円、ダイキン工業が3.2%安の5500円、住友重機械工業が4.1%安の1278円、 SMCは1.2%安の1万4910円。また、TOPIX機械指数は同2.9%安の

1452.44ポイント。

NISグループ(8571):19%高の410円と、東証1部の上昇率トップ。 8日付の日本経済新聞は、NISが欧米有力投資ファンドからの出資を受ける 方向で最終調整に入ったことが明らかになったと報じた。200億-300億円規 模の第三者割当増資を軸に検討しているもようとしている。これに対し、NI Sは「決定している具体的な事実ない」などと発表。

TAC(4319):17%高の489円。昼休み時間帯に9月中間期の業績予想 を上方修正。出版事業、法人研修事業などが伸びたという。連結純利益は前年 同期比69%増の8億9400万円(従来予想は3億100万円)となったもよう。

ブックオフコーポレーション(3313):200円(19%)安の850円と、ス トップ安水準で比例配分。分割考慮後の最安値(965円、2004年5月18日) を下回った。店舗での中古書籍販売不振を受けて、9月中間期の連結営業利益 予想をこれまでの増益から一転減益なったもよう、と7日に発表。下期も業績 の回復は難しいと見方が強く、売り注文一色の展開となった。

黒崎播磨(5352):17%安の341円。ストップ安となる80円(19%)安 の331円まで下げ、約3カ月ぶりに年初来安値を更新。耐火物原料価格の高騰 や、設備償却費増などが響くとして、通期(08年3月期)の業績予想を下方 修正。連結純利益は前期比33%減の26億円(従来予想は28億円)を見込む。

川田工業(5931):18%安の210円。橋梁工事の進ちょくに遅れが発生し ているほか、建築資材や労務費の上昇なども重しになるとして、9月中間期と 通期(08年3月期)の業績予想を大幅に下方修正したことを受けた動き。損 益トントンとみていた最終損益は16億9500万円の赤字に落ち込む見通し。

アグレックス(4799):11%安の1250円。米投資顧問のブラックロック・ ジャパンが保有株式の持分を減らしていたことが7日、関東財務局に提出され た大量保有報告書(5%ルール)で明らかになった。

ACCESS(4813):ストップ高水準の5万円(13%)高の45万円。 大和総研が7日付で投資判断を2段階引き上げ、「4」から「2」とした。イ ンターネット検索最大手の米グーグルが、世界のハイテク・通信企業と提携し、 携帯電話向けに基本ソフト(OS)を開発すると5日に発表。携帯向けソフト 分野での競争激化を警戒した売りで、前日までは2日連続のストップ安だった。

マツダ(7261):4.6%安の599円。約1カ月ぶりの600円割れ。ゴール ドマン・サックス証券は7日、投資判断を従来の「買い」から「中立」に引き 下げた。

古河スカイ(5741):2.9%安の338円と続落。4.3%安の333円まで売ら れ、上場来安値を更新した。液晶表示装置向けのアルミ厚板が不調だったほか、 税制改正に伴い減価償却費の負担が増すことも重しとなり、9月中間期決算が 計画に届かなかったことを受けた動き。据え置いた通期計画に対する利益ベー スでの進ちょく率は5割に届かず、通期予想達成は厳しいとの見方があった。

ホシデン(6804):主力の大証1部で1.9%高の1929円と反発。アミュ ーズメント(ゲーム機器)関連が予想以上に好調に推移しているなどとして、 7日に今通期(2008年3月期)の業績予想を引き上げたことを受け、買い優 勢の展開。通期の上方修正は8月に続き2度目。

太陽誘電(6976):0.1%安の1953円と小反落。電子機器向けコンデンサ が好調で、2007年9月中間期の連結営業利益は2けた増益となったものの、 年末商戦以降の世界的な受注が不透明との見方が出ており、買いの動きは手控 えられた。

日本商業開発(3252):名証セントレックス市場に新規株式公開(IP O)した。売り気配で始まった後、午前9時44分ごろ、公開価格20万円より も6.5%安い18万7000円で初値を形成した。終値は19万5000円。セントレ ックスへのIPOは2月19日の中広(2139)以来。主幹事はインヴァスト証 券が務めた。

大日本住友製薬(4506):8.7%安の951円。主力品販売の低迷やコスト 増が重しになるとして、08年3月期通期の業績予想を下方修正した。連結純 利益は前期比9.3%増の247億円(従来予想は260億円)を見込む。三菱UF J証券は8日付で投資判断を1段階引き下げ「3(中立)」としている。

小野薬品工業(4528):2.9%安の5790円。午後1時に9月中間決算を発 表すると、下げ幅を拡大。一時は5640円まで売り込まれ、年初来安値を更新 した。脳血栓症急性期治療薬「カタクロット」や末しょう循環障害改善剤「プ ロスタンディン」などが後発品の影響を受け低迷、注射剤は5品合計で12% の減収となった。

アサツーディ・ケイ(9747):7.2%安の3610円と大幅続落。07年12月 期の業績予想を下方修正。持分法投資損失や連結子会社の営業損失などを計上 するため、連結純利益は51億円と、前回予想から17%減額した。

CSKホールディングス(9737):3.3%安の4120円。9月中間期の連結純 利益は前年同期比15%増の121億円と、事前計画の160億円を25%下回った。 情報サービスや金融サービス事業が伸びた半面、先行投資費用や情報インフラ 整備にかかる費用が膨らんだ。

ケーズホールディングス(8282):7.4%高の2770円。9月中間期の連結純 利益は前年同期比61%増の42億円。大画面薄型テレビの単価下落を販売数量 の増加などで補った。4月1日に完全子会社化したデンコードーが加わったほ か、直営店のスクラップアンドビルドによって経営効率を改善した。同時に 100万株、30億円上限とする自己株取得を決議した。

フォスター電機(6794):7.8%高の2780円と急反発。携帯電話機や携帯 音楽プレーヤーの世界的な普及を受けてヘッドフォンの需要が拡大、スピーカ ーシステムも好調で、2日に発表した9月中間期決算における利益水準は10 月の上方修正値をさらに上回った。また、2日には通期(08年3月期)の業 績予想と期末配当金も増額修正している。

伊藤ハム(2284):1.6%高の452円。食肉の売上高増加や、販売管理費 の削減などが奏功し、9月中間期の連結経常利益が前年同期比5.4倍の25億 円と、従来予想17億円を上回ったもよう。値上げ効果が出てくる下期業績へ の期待が高まった。株式市場で米景気悪化懸念と円高で輸出企業への投資が見 送られる中、円高が輸入コストの低減につながることも注目された。

グローリー (6457):1.4%高の3530円。金融機関の事務合理化や厳正化 の流れに乗り、主力商品のオープン出納システムが好調。欧州金融機関向け窓 口用紙幣入出金機も堅調で、08年3月期の連結業績予想を修正。純利益を120 億円から前期比2倍の130億円にした。

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