クレディS:日本の全証取とシステム接続-投資家のDMA要望で(3)

スイスの銀行2位クレディ・スイス・グルー プのクレディ・スイス証券は8日、名古屋、福岡、札幌の3証券取引所と株式電子 取引でシステム接続した。株式売買注文を直接証取に出せる仕組み(DMA)の拡 大を望む機関投資家の要望に応える。日本の投資家にDMAが広がる契機にもなる。

この接続はテスト運用を終えて8日から顧客投資家の利用が可能になった。ク レディSはすでに東京、大阪、ジャスダックの3証取とシステム接続しており、顧 客は国内全証取への株式取引の直接発注が可能になる。クレディSの資料によると、 国内のすべての取引所とシステム接続したのは同社が初。

DMA(ダイレクト・マーケット・アクセス)は証券会社のトレーダーを介さ ずに投資家が直接証取に売買注文を出すシステム。スピード、コスト、機密性に優 れており、ヘッドファンドなどからの引き合いも強い。

米金融調査機関タブ・グループによるとクレディSは、DMAや、DMAを通 じて株式取引の最良執行を追求するアルゴリズム取引で世界シェア1位。

クレディSはアルゴリズムについても名古屋、福岡、札幌の3取引所に適用、 国内全取引所での導入を検討しており、トップシェアの一段の拡大を狙う。アルゴ リズムは欧米で普及しており、日本でもすそ野が広がりつつある。

クレディSの濱田智彦プログラムトレーディング部部長は、全証取との接続で 直接収益が膨らむわけではないと前置きしたうえで、「発注・約定のスピードを重 視するヘッジファンドといった機関投資家のニーズが強まっており、それに沿う体 制を整える」と強調した。

名古屋証取のサイトによると、同証取単独上場銘柄は富士機械製造をはじめと して112銘柄ある。

日本最大証券会社の野村ホールディングス、国内2位の大和証券グループ本社 は現在、ともにDMAで東京、大阪、名古屋、ジャスダックの各証取とシステム接 続している。

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