ニコン:通期純利益予想を13%上方修正-デジタル一眼レフ好調(4)

デジタル一眼レフカメラ市場で2強の一角 を占めるニコンは8日、通期(2008年3月期)の 連結業績予想の上方修正を発 表した。デジタル一眼レフをはじめとする映像事業が好調で、純利益予想は従 来から13%増額した。同社は7月の第1四半期(4-6月)業績発表時に通期 業績予想を上方修正しており、今回が今期2度目の上方修正。

純利益予想は前期比28%増の700億円となる。売上高は同15%増の9480 億円(従来予想9300億円)、営業利益は同25%増の1270億円(同1140億円) を見込む。期末配当予想は従来の9円から11円50銭に増額し、年間では23円 (従来18円)とした。

通期のデジタルカメラの販売計画も上方修正し、一眼レフは従来の260万 台から300万台に、コンパクトデジカメも30万台増やして800万台にした。下 期の円相場は対ドルで115円、対ユーロで155円を見込んでいる。

東証で会見した寺東一郎副社長は、今月発売するデジタル一眼レフカメラ でプロ向けの「D3」、一般向け最上位機種の「D300」について「いずれ も前評判がよく、下期のデジカメ販売も期待している」と強調。サブプライム (信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響が心配される米国市場も、「消 費の冷え込みはデジカメについてはまだ出ていない。10月の米国での販売は、 計画を超えた線で収まっている」と述べた。

中間純利益は5割増、3期連続で最高益

同時に発表した9月中間期連結決算によると、純利益は前年同期比49%増 の344億円と3期連続で過去最高を更新した。デジタル一眼レフの販売が好調 で、為替の円安も利益を押し上げた。潜在株式調整後1株当たり純利益は82円 68銭(前年同期は55円67銭)。

中間期の売上高は同18%増の4458億円、営業利益は同44%増の633億円。 中間期の為替実績は1ドル=119円40銭、1ユーロ=162円33銭で、為替の円 安は営業利益で66億円のプラス影響があった。

事業別の営業利益は、半導体製造装置のステッパー(回路露光装置)など の精機事業が同8.4%減の213億3000万円。液晶露光装置の台数は半減したが、 IC(集積回路)用で高級機種のArF(フッ化アルゴン)が好調だった。寺 東副社長は、「液晶が減ると本来は収益的に厳しいが、IC用が頑張ったため」、 全体として8.4%の部門営業減益にとどまったと述べた。

デジカメなどの映像部門の営業利益は、円安の影響もあり同約2.1倍の387 億8500万円。キヤノンとし烈なトップシェア争いを繰り広げるデジタル一眼レ フはプロ向けから初級機種まで好調に推移。「昨年はヒットがなく苦労した」 (寺東副社長)というコンパクトデジカメも、3月発売の新製品を中心に売り 上げを伸ばした。

ニコンによると、第2四半期の業績は、純利益が同30%増の110億円、売 上高が同8.7%増の2223億円、営業利益は同37%増の272億円だった。

ニコンの株価終値は前日比90円(2.6%)安の3400円。

--共同取材 近藤雅岐 Editor:Taniai(okb/sgm/has)

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