古河スカイ株が安値、液晶向け不振で中間期は未達-通期達成に厳しさ

アルミニウム製品の製造・販売を手掛ける 古河スカイの株価が続落。9月25日に付けた342円を下回り、上場来安値を更 新した。前日比15円(4.3%)安の333円まで売られる場面があった。液晶表示 装置向けのアルミ厚板が不調だったほか、税制改正に伴い減価償却費の負担が増 すことも重しとなり、9月中間期決算が計画に届かなかったことを受けた動き。 据え置いた通期計画に対する利益ベースでの進ちょく率は5割に届かず、通期予 想達成は厳しいとの見方が出ている。

古河スカイが7日の取引終了後に発表した中間決算によると、連結業績は、 売上高が前年同期比5.5%増の1240億円(従来予想は1254億円)、営業利益は 同15%減の65億円(同83億円)、純利益は同24%減の32億円(同43億円) となった。事前計画に対する未達率は、売上高で1.2%、営業益で22%、純利益 で26%と、利益面での苦戦が目立つ結果となった。

好採算の液晶表示装置向けアルミ厚板が不調だったほか、税制改正に伴う減 価償却方法の変更による償却負担増加も利益を圧迫した。アルミニウム地金の高 騰が売上高を押し上げたほか、設備投資や生産品種の集約による生産性向上もあ ったが、マイナス要因を補いきれなかった。

同社広報IR室の田中香氏によると、売り上げの3割を占める缶材、LNG 船タンク向けのアルミ板は計画通りに推移したものの、「IT(情報技術)産業 の在庫調整の遅れを背景に、利益率の高い液晶表示装置向けアルミ厚板の需要が 落ち込んだことが響いた」という。

通期据え置きは楽観的、来期は2けた増益回復へ

古河スカイは通期(08年3月期)業績予想について、従来予想を据え置い た。売上高は前期比4.3%増の2500億円、営業利益は同3.3%増の170億円、純 利益は同1.2%増の88億円を見込む。上期終了時点の通期計画に対する進ちょ く率は、売上高で50%を達成するものの、営業益は38%、純利益は36%に過ぎ ない。

UBS証券の森博幸アナリストは、「通期計画の下方修正は避けられないと 考えていただけに意外との印象だ」と、7日付の投資家向けリポートで指摘。そ の上で、「会社側の計画据え置き理由に説得力はなく、楽観的」(同氏)との認 識を示している。

もっとも森氏は、ハイテク関連製品の循環的な数量回復が期待され、相応の コストダウン効果も見込まれる「翌08年度決算は2けた増益へ回帰するとの見 方を継続したい」として、投資判断「BUY(買い)」の投資判断を据え置いた。

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