アトランタ連銀総裁:米経済は08年後半に潜在成長率に戻る見通し

ロックハート・アトランタ連銀総裁は7日、 米経済は今後3四半期にわたって減速した後、金融市場が住宅ローン問題を消 化するのに伴い、来年後半には「潜在成長率近く」に戻る見通しだと述べた。

アラバマ州での講演原稿によると、ロックハート総裁は「最も見込みのあ るシナリオは、向こう数四半期にわたって経済活動が緩やかに減速した後、2008 年後半に潜在成長率近くに戻るというものだ」と述べ、いずれは「機に便乗す る資本が、押し下げられた市場に向かう」と予想した。

米金融当局は、インフレを再燃させる水準に金利を導くことなく、悪化す る住宅市場の影響を緩和することを目指している。当局は過去8週間に開いた 2回の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の 誘導目標を計0.75ポイント引き下げている。これは米経済が01年にリセッシ ョン(景気後退)から脱却して以来、最も積極的な金融緩和措置。

ロックハート総裁は、10月31日の0.25ポイントの利下げは、「不確実 性」の高さを考慮すれば「景気下振れリスクに対する保険」になるとして支持 を表明した。同総裁は今年のFOMCでは投票権を持たない。

同総裁はさらに、米経済は「私の予測では潜在成長率を下回る見通しで、 国内総生産(GDP)伸び率は07年10-12月(第4四半期)と来年前半にか けて低下するだろう」と述べた。また、住宅市場の低迷による経済全般への影 響は「限定的」だとしながらも、個人消費は鈍化しかねないとの見方も示した。

物価に関しては、同総裁は「多少のインフレリスクがある」と述べ、「最近 のエネルギーと商品の価格上昇は、ほかの要因とともに、消費者物価指数に再 び上振れ圧力をかける可能性がある」と指摘。ただ、変動の大きいエネルギー と食品を除いたコアインフレは「引き続き落ち着いていく公算が大きい」と予 想した。

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