米モルガンS:サブプライム関連資産の価値、約4170億円減少(2)

米証券大手モルガン・スタンレーは7日、米 国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンと関連の保有資産の価 値が過去2カ月で37億ドル(約4170億円)減少したことを明らかにした。価 格下落が同社トレーダーの予想よりも大きかったと説明した。

同社の発表によると、価値目減りによって2007年9-11月(第4四半期) の利益は25億ドル押し下げられる見込み。また、数字は月末までに変わる可能 性があるとしている。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想平 均では、モルガン・スタンレーの第4四半期利益は19億3000万ドルが見込ま れている。

同業メリルリンチや米銀シティグループも、住宅ローン関連資産などの評 価額を引き下げている。米国での住宅ローン焦げ付き急増を受けて投資家がリ スク資産を回避し始め、各社は損失を抱え込むことになった。

モルガン・スタンレーのコルム・ケレハー最高財務責任者(CFO)はイ ンタビューで、「市場の変化は非常に激しかった。流動性が枯渇した」と語り、 「市場に買い手が現れること、流動性が回復することが必要だ」と語った。

同CFOは、信用市場の回復には3、4四半期が必要との見方を示した。 9月に6-8月(第3四半期)決算を発表した際には1、2四半期で回復する との予想を示していた。

関係者は既に退社

ケレハーCFOによると、損失の一部は同社の自己勘定取引部門が今年行 ったデリバティブ(金融派生商品)取引に関連している。同社のトレーダーは サブプライム関連証券の下落を予想し、3-5月(第2四半期)にはこれによ って利益が出たものの、その後下落幅が予想を超え、損失が出始めたという。

同CFOはアナリストとの電話会議で、「これらは自己勘定のポジションで、 顧客と関連した活動によるものではない」と述べた。また、広報担当者による と、損失につながった取引の関係者は既に退社している。

今週は評価損への懸念からモルガン・スタンレー株は下落し、7日は3.32 ドル(6.1%)安の51.19ドルで終了していた。年初来では24%下落。

フォックスピット・ケルトン・コクラン・キャロニア・ウォーラーのアナ リスト、デービッド・トローン氏は6日、モルガン・スタンレーが最大60億ド ルの評価損を出す可能性があるとして同社株の投資判断を引き下げていた。

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