ウォーシュ米FRB理事:政策スタンス変更には新たなデータが必要

ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FR B)理事は7日、政策スタンスを変更するには、金融当局の経済成長とインフ レについての見通しを「大きく」変える新たな情報が必要との認識を示した。

ウォーシュ理事はニューヨークで講演し、米金融当局者は先週、9月と10 月の利下げを経て、経済成長減速とインフレ加速のリスクが「おおむね均衡し ている」と判断したと指摘。「今後発表されるデータが当局の見通し、あるい は成長とインフレについての当局の見通しのリスクを大きく変える内容であれ ば、そのデータが当局の金融政策の適切なスタンスへの見解も変えるだろう」 と述べた。

同理事のこの日の発言は、連邦公開市場委員会(FOMC)がフェデラル ファンド(FF)金利誘導目標を4.5%からさらに引き下げることに積極的で はないことを裏付ける内容。金融市場の状況については、8月からは「かなり 改善」したが、依然として「ストレス」があるとの見方を示すとともに、原油 やその他の商品相場やドル安もインフレ懸念の要因になると語った。

同理事はまた、10-12月(第4四半期)の成長率は減速するもようだとし た上で、「このように認識されている弱さが現実かつ持続的になる得る公算は 理解されている」と語った。

講演後の質疑応答で同理事は、インフレ期待は「引き続き抑制されている ようだ」と指摘。インフレ連動債(TIPS)は、こうした予測に「決定的と はいえない」にしても「有益なバロメーター」だと述べた。

同理事は「個人的にはインフレ期待が抑制されると考えており、かなり穏 やかな状態のようだ」とし、こうした状態は「慎重な金融政策の行動がなけれ ば期待できないものだ」と話した。

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