米GM:7-9月期損失390億ドル、繰り延べ税資産関連費用が響く(3)

自動車最大手、米ゼネラル・モーターズ (GM)が7日発表した7-9月(第3四半期)決算では、純損失が390億ド ル(約4兆4000億円)に達した。繰り延べ税金資産の取り崩し分386億ドル を非現金経費として計上したことが響き、創業以来最大の赤字を記録した。

1株当たり損失は68.85ドル。前年同期の損失1億4700万ドル(1株 当たり26セント)から赤字幅が大きく拡大した。GMが計上した非現金経費 は米国とカナダ、ドイツでの繰り延べ税金資産に関連したもの。

GMが将来戻ってくることを前提とした繰り延べ税資産を取り崩すのは、 これを裏付ける十分な利益を上げられない見通しとなったことが原因。GMは 業績悪化の一因として、同社の元金融子会社GMACで住宅ローンに関連した 損失が発生したほか、米国とドイツの自動車市場が「厳しさを増している」こ とを挙げた。

またGMによると、今回の決算にはアリソン・トランスミッション部門売 却による税引き後利益35億ドルと、従来の労使協約に基づく年金負担16億 ドル、元部品子会社のデルファイに関連した費用3億5000万ドルも含まれる。

これらのコストや繰り延べ税金資産の評価損を除外したベースでは、純損 失は1株当たり2.80ドルとなる。ブルームバーグがまとめたアナリスト15 人の予想では同ベースで22セントの損失だった。

自動車部門

GMの自動車部門の売上高は前年同期比8.7%増加し431億ドルと、第 3四半期としては過去最高を更新した。税コストを除外した自動車部門の純利 益は1億2200万ドル。前年同期は4億5500万ドルの赤字だった。

ニューヨーク株式市場でGMの株価は大幅安。前日比2.21ドル (6.1%)安の33.95ドルで取引を終えた。2006年10月6日以来で最大の 値下がりだった。

GMのフリッツ・ヘンダーソン最高財務責任者(CFO)は第3四半期決 算の赤字額が予想を上回った理由として、GMACの住宅ローン部門であるR ESCAPで発生した損失と、カナダ・ドル相場の対ドルでの上昇を指摘した。 カナダ・ドルは今年に入り、対ドルで26%値上がりしている。

GMは昨年、サーベラス・キャピタル・マネジメントが率いる企業連合に GMAC株51%を売却し、現在は同株49%を保有。これに関連した純損失は 7億5700万ドルだった。GMACが今月1日に発表した第3四半期決算は16 億ドルの赤字だった。

ヘンダーソンCFOはまた、いつ繰り延べ税金資産を再計上できるかは不 明だと述べ、GMの決算が黒字を回復できる時期については推測を避けた。

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