中国:外貨準備は強い通貨で運用へ-全人代常務委副委員長(3)

中国全国人民代表大会(全人代、国会に相 当)常務委員会の成思危副委員長は7日、同国の1兆4300億ドル(約163兆 円)の外貨準備の構成を改善する際に、より強い通貨で運用していく方針を示 した。

成副委員長は北京での講演で「われわれは、より強い通貨を、より弱い通 貨よりも選好する。適切に再調整していく」と指摘。「中国は自国の収入を使 って再調整していくが、必ずしも中国のユーロ買いが増える意味ではない」と 述べた。

ソシエテ・ジェネラル(香港)のアジア担当チーフエコノミスト、グレ ン・マグワイヤ氏は「成副委員長は以前から、金融市場のレンジや経済動向に ついて明確に発言する人物として有名だが、彼のコメントは常に正確とは限ら ない」と指摘。その上で、ドルとユーロの保有を均衡させるということは「ド ルの大量売りを示唆している」と分析した。

副委員長の発言後、ドルは対ユーロで1ユーロ=1.4666ドルと、1999年 1月のユーロ導入時からの最安値を付けた。ただ、ユーロ買いについての成氏 のコメントが伝えられると、やや持ち直した。前日6日遅くの東京市場での相 場は同1.4557ドルだった。

成副委員長は、為替レートの設定について中国が自主性を維持していくと の方針も表明。「過度の流動性は中国経済にとってリスクだ」と述べ、景気過 熱の原因になりかねないと指摘した。

一方、中国国家外為管理局(SAFE)の李東榮副局長は同日、同国は人 民元の柔軟性を拡大しつつ、「合理的で安定的な」水準に相場を維持すること が必要との考えを示した。

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