ナブテスコ株が反落、通期増額も期待値未達-鉄道車両機器伸び(2)

産業ロボットの関節用減速機などを手掛け るナブテスコの株価が反落。前日比75円(3.9%)安の1862円まで下げ幅を広 げる場面があった。産業用ロボット向けなどの精密機器、鉄道車両関連などの輸 送用機器、航空・油圧機器といった主力事業がいずれも好調で、9月中間期決算 の内容は事前計画を上回った。併せて通期(08年3月期)業績予想を増額修正 したが、アナリスト予想の平均に届かなかったことから、売りに押される展開。

同社は6日に中間決算を発表。連結業績は、売上高が前年同期比7.9%増の 841億円(事前予想は830億円)、純利益は同23%増の58億9000万円(同51 億円)となった。自動車産業の設備投資が調整期を脱したことで、主力の産業用 ロボット向けに精密減速機が好調だった。N700系新幹線の車両生産が本格化し、 鉄道各社の車両更新が活発化したため、鉄道車両関連などの輸送用機器も伸びた。 また、低燃費タイプへの代替需要に伴うボーイング社の生産機数増加により、航 空・油圧機器も堅調に推移した。

中間期業績が上振れたことを受けて、08年3月通期の業績見通しを増額修 正した。今通期の連結業績は、売上高が前期比4.1%増の1680億円(従来予想 は1650億円)、営業利益は同14%増の188億円(同183億円)、純利益は同 12%増の110億円(同104億円)を見込む。

もっとも、ブルームバーグ・プロフェッショナルによると、ナブテスコ株を カバーするアナリストの今期売上高予想の平均は1708億円、営業利益予想の平 均は195億円、純利益については114億円と、会社公表数字はこれを下回る。

ポジティブ要因は反映済み

日興シティグループ証券の桜田順司アナリストは、ナブテスコが手掛ける事 業の中で最も営業利益貢献度が高いと考えられる精密機器事業では、「主要顧客 である産業用ロボットメーカーからの需要は依然好調に推移しており、下期にか けてもさらに伸長する見込み」(6日付の投資家向けリポート)と指摘。今期の 連結営業益は、196億円と予想する。

しかし桜田氏は、「ポジティブ要因は既に足元の株価水準に織り込まれてい る」として、投資判断「2(中立)」を据え置いた。今後は精密機器事業の売り 上げ拡大に加え、「課題なっている航空・油圧機器事業の採算改善の進ちょく状 況などがポイントとなろう」(同氏)という。

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