豪中銀:政策金利0.25ポイント引上げ6.75%に-インフレ高進予想(3)

オーストラリア準備銀行(RBA)は7日、 政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートを0.25ポイント引き上げ

6.75%にすると発表した。政策金利は11年ぶり高水準となった。RBAのステ ィーブンス総裁はインフレ率が中銀の目標範囲を上回るとの予想を示し、追加 利上げ観測を呼んだ。

利上げはこの3カ月で2回目。ブルームバーグ・ニュースが実施した調査 では、エコノミスト27人全員が利上げを予想していた。22人は2008年3月ま でに追加利上げを予想している。

スティーブンス総裁は、世界的な信用収縮の影響はオーストラリアでは他 の諸国に比べ「それほど顕著ではない」として、アジアからの商品需要が成長 の追い風となっていると解説した。総選挙を控えたハワード首相は利上げにつ いて「謝罪」した。

スーパーマーケット・チェーンを展開するフランクリンズのマネジングデ ィレクター、オーブリー・ゼリンスキー氏は「手遅れになるまで放置するより は、痛みを和らげるために今薬を飲む方が良いということだ」と話した。

利上げを受けて豪ドルは上昇。シドニー時間午後零時43分(日本時間午前 10時43分)現在は1豪ドル=0.9320米ドルと、発表直前の同0.9284米ドルか ら上昇している。

豪州は景気拡大の16年目に入り、失業率は30年ぶり低水準となり需給逼 迫(ひっぱく)をもたらしている。世界的な原油や商品相場の上昇もインフレ 加速要因だ。スティーブンス総裁は声明で「来年の1-3月期までにはインフ レ率はコア指数、総合指数ともに3%を超える可能性が高い」と指摘した。「設 備稼働率の高さと需給のミスマッチからくる労働力不足を示す報告が続いてい る。最終需要の伸びは減速する必要がある」としている。3%はRBAのイン フレ目標の上限。

変動の大きい項目を除いたRBAのコアインフレ指標(加重中央値)によ ると、2007年7-9月(第3四半期)は前期比1%上昇と16年で最大の伸び。 前年同期比では3.1%上昇だった。

ICAPオーストラリアのシニアエコノミスト、マシュー・ジョンソン氏 は「RBAの声明は非常にタカ(物価重視)派的だった。追加利上げを宣言し たようなものだ」として、「08年5月までにはあと2回の利上げがあるだろう」 と述べた。

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