ドルは1ユーロ=1.5ドルに一段安へ、米利下げで-ハルペニー氏

三菱東京UFJ銀行のシニア通貨ストラテ ジスト、デレク・ハルペニー氏(ロンドン在勤)は6日、インタビューに応じ、 為替相場や米経済、金融政策見通しについて、以下のように発言した。

◎米経済とドルについて

「第4四半期の米経済成長率は1%前後にとどまり、1%を下回る可能性 もあるとみている。ゼロ成長や景気後退からかけ離れているわけではない。個 人消費の伸びが減速するのは確実だ。また、在庫調整と住宅投資が景気全体の 足を引っ張るとみている。はっきりした景気減速が迫っている」

「ただ、そのほとんどが織り込まれているため、為替相場は現在の水準か ら大きく動くことはなさそうだ」

「しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)が現在、織り込まれている よりも積極的に利下げを実施すると考える根拠はある。それがドル安が進む原 動力になるだろう。対ドルのユーロ相場の目標水準を1.50ドルとみている」

◎日本経済と円キャリー取引について

「日本の弱い経済指標が円安につながるとは限らない。円安基調が続いて いた時、日本経済は非常に強く成長し、楽観的な見方が強かった。日経平均株 価は力強く上昇し、海外投資を押し上げる心理があったことを忘れるべきでは ない。今の流れが反転する要素が出てきてもおかしくない。日本の投資家の間 にリスク回避の動きが強まる可能性がある」

「小売りセクターはかなり慎重になっており、8月の市場混乱以来、新た な円キャリー取引は見当たらない。過去に見られたような海外投資が弱まって いる兆候があり、これは最終的に円上昇につながる可能性がある」

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